Cycling Is Fun

いろいろありました。


今年の自転車ロードレースが開幕しました。
北欧デンマークに拠点を構える唯一のUCIワールドツアーチームである
Saxo Bankの選手を紹介します。

名前(#が加入組) 国籍 年齢 タイプ
Manuele Boaro イタリア 24 TTスペシャリスト
Jonathan Cantwell# オーストラリア 30 スプリンター
Mads Christensen デンマーク 27 ルーラー
Alberto Contador スペイン 29 オールラウンダ
Volodymir Gustov ウクライナ 34 クライマー
Juan José Haedo アルゼンチン 31 スプリンター
Sebastian Haedo アルゼンチン 28 スプリンター
Jesús Hernández スペイン 30 クライマー
Karsten Kroon# オランダ 35 ラシックスペシャリスト
Christopher Juul-Jensen# デンマーク 22 ?
Jonas Aaen Jørgensen デンマーク 25 オールラウンダー
Kasper Klostergaard デンマーク 28 ラシックスペシャリスト
Anders Lund# デンマーク 26 ラシックスペシャリスト
Rafal Majka ポーランド 22 クライマー
Jaroslaw Marycz ポーランド 24 オールラウンダー
Ran Margaliot イスラエル 23 ?
宮澤崇史# 日本 33 パンチャー
Michael Mørkøv デンマーク 26 ルーラー
Daniel Navarro スペイン 28 クライマー
Benjamín Noval スペイン 33 クライマー
Nick Nuyens ベルギー 31 ラシックスペシャリスト
Sergio Paulinho# ポルトガル 31 オールラウンダー
Bruno Pires# ポルトガル 30 クライマー
Luke Roberts# ポルトガル 34 ルーラー
Chris Anker Sørensen デンマーク 27 クライマー
Nicki Sørensen デンマーク 36 オールラウンダー
David Tanner オーストラリア 27 パンチャー
Matteo Tosatto イタリア 37 ルーラー
Troels Vinther# デンマーク 24 ルーラー


一昨年のようなスポンサー問題が起きず多額の投資も確約されていたため、
SaxoのGMであるBjarne Riisは万全の体制で選手獲得に乗り出します。
しかし選手獲得に支払える額は他チームと比較した場合には寂しいもので、
その影響で有力選手から得られる返事は全てNoでした。
こうした事態にRiisも「新たに選手を獲得することは難しい」という弱音を語っていました。
そして結局去年までスポンサーをしていたSunGardが撤退。
予算は変わらないとしていますが補強に影響があった感は否めません。
実際獲得した選手を見ると、
エースを張れる選手ではなくアシストが期待される人ばかり。
チームの総合力はRichie Porte(AUS)らの移籍を考慮すると低下したといえ、
昨年1勝も挙げられなかったChrisを含めた選手の奮起が待たれます。


新規加入選手で注目されるのはPaulinhoです。
SSの絶対的エースであるContadorとは過去2年間同じチームに在籍した経験があり、
TTと山岳の両方で高い能力を発揮して勝利に貢献しています。
Tour de France(HIS,ツール・ド・フランス)とVuelta a España
(HIS,ブエルタ・ア・エスパーニャ)の2冠を目指すContadorとSSにとっては、
頼もしい相棒が増えたといえます。
ただ彼は移籍したPorteよりアシストとしての貢献は見込めますが、
2番手としての能力には疑問符が付きます。


今季の体制からは数年前のどのレースでも勝ちに行ける強豪集団から、
グランツールではContador、クラシックではNuyensと、
それぞれ一頭体制へと変化したことが見て取れます。
こうした状況もありRiisは、
Haedoで勝利を稼ぐためにトレインを形成させると語っていましたが、
他チームと比較すると頼りない布陣に不安が過ぎります。
今年はGiro d'Italia(HIS,ジロ・デ・イタリア)がデンマークで開幕、
Herningを中心に3日間レースが行われます。
地元チームとしてSSはどのようなレースが出来るのか、注目されます。


来年は大丈夫ですよね?

Cycling Is Fun / 少年ナイフ 1992年