Any Given Time

音楽・映画・エンタメ

北欧理事会って謎です。


成功は成功を生む。
Sofi Oksanen(ソフィ・オクサネン)は正にそれを証明しています。
フィンランド出身の作家は2010年のthe Nordic Council(北欧理事会)文学賞に選ばれ、
副賞として賞金4万7000EUR(521万円)が授与されます。
彼女が2008年に発表した『Puhdistus(英題:Purge)』は、
これまで全世界で150万部を売り上げています。
彼女は昨年、フランスで最も権威のある文学賞のひとつである
Prix Femina(フェミナ賞)の外国語部門も受賞しています。


『Puhdistus』は約40ヶ国で翻訳・販売され、フランスでは7万部を売り上げています。
「作家という職業の性質上、言葉の限界というものが存在しますが、
伝統的な文化が根付くフランスで認められたことはとても嬉しいことです」
と本人は語っています。
同賞を受賞したフィンランド人は彼女が初めて、
北欧全体でも1986年に受賞したスウェーデン人作家
Torgny Lindgren(トルグニー・リンドグレン)以来2人目です。


なお北欧理事会にはこの他にも映画賞・音楽賞・環境賞が存在しています。
映画賞にはデンマーク人監督Thomas Vinterbergの作品『Submarino』が
音楽賞にはノルウェー人作曲家Lasse Thoresenの作品『Opus 42』がそれぞれ選ばれています。


なお彼女の作品で日本語翻訳されたものは、まだありません。
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次は書評です。
デンマークとスウェーデンの新聞社がweb上で昨年の優秀作品を発表しましたので、
今回はそれをお伝えします。

《『著作名』著作者名》
1.『Jeg har set DEN GAMLE verden forsvinde - hvor er mine øreringe?』Suzanne Brøgger
2.『Tavshedens tyranni』Flemming Rose
3.『Sumobrødre』Morten Ramsland
4.『Dommedag Als』Tom Buk-Swienty
5.『Camilla - og resten af selskabet』Christina Hesselholdt
6.『Mount København』Kaspar Colling Nielsen
7.『Mit smukke genom』Lone Frank
8.『Enegænger - portræt af en Prins』Stephanie Surrugue
9.『2 kroner og 25 øre』Louis Jensen
10.『Thomas Kingo. Barok, enevælde, kristendom』Erik A.Nielsen

  • Svenska Dagbladet　

《順不同　『著作名』著作者名　国籍》
『En ande som hör jorden till. En bok om Amelie Posse.』Eva Strömberg Krantz
『Dagböcker. 1960.』Tage Erlander(ターゲ・エルランデル)
『Polens historia』Peter Johnsson
『Kaputt』Curzio Malaparte(クルツィオ・マラパルテ)　イタリア
『Samlade dikter』Erik Lindegren(エーリク・リンデグレン)
『Vindbro』Krister Gustavsson
『Minnen』Torgny Lindgren(トルグニー・リンドグレン)
『Vagga liten vagabond』Eva-Stina Byggmästar　フィンランド
『Material』Marie Silkeberg


Svenska Dagbladetでは他にも多くの人が沢山の作品を挙げています。
興味のある方はこちらをどうぞ。　児童書はこちらからどうぞ。(スウェーデン語)
またJyllands-Posten紙も27作品を紹介しています。こちらからどうぞ(デンマーク語)


というわけで、こちらも日本で出版されている作品はありません。
Any Given Time / Outlandish　2005年