氷の世界

新卒者の内定率が過去最低という日本ですがフィンランドもそのようです。
昨年12月の時点で25歳未満の求職者は37000人という統計結果が出ました。
これは前年より40%上昇していて、今年の夏には更に増えると予想されています。


主に製造業と建築業の不振が若者の失業に関係していると考えられています。
無職の若者の半数以上が職業資格を持っていない現状を受けて、
財務省の高官は、
「低学力の若者の失業は、永遠に職に就くことが出来なくなる危険性がある。」
と現状に対する危機感を口にしました。


ただ改善されている点もあるようで関係者によると、
若者が失業して次の職に就くまでの期間は約11週で、
これは年長者の期間である40週を大幅に下回っています。


本格的に社会に進出していく世代が活躍の場を得られないのは残念です。
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欧州では寒い日が続いていますがその影響が予算にも出ています。
今季の冬はスウェーデンで観測史上最も寒い冬になると予想されているようで、
自治体では予算を大幅に上回る降雪対策に苦悩しています。


HalmstadやGotlandといった地域では既に予算超過に陥っていて、
来年と再来年の予算から費用を捻出しているようです。
Malmöは既に予算より約20万SEK(2400万円)多く出費していて、
夏の間は街路灯の使用を減らすという対策に出るようですが、
冬の間に傷ついた道路の補修に更なる費用の追加が必要だと考えられています。


今年の低気温と豪雪の影響は鉄道にも出ており、
列車の運行が時間通りに進まず利用者は不満の声を挙げていました。
12月の統計では過去15年間で最悪のダイヤの乱れということです。
Banverket(鉄道庁)とSJ AB(国鉄)の関係者は、
議会でサービスの低下理由を説明するよう求められています。


普段は日本と同じような正確な運行が行われているため、
利用者から求められるものは大きくなります。