みのもんたの逆襲

奥さん、○○は若返りの効果があって、かくがくしかじか。


「食事の準備が出来ました。デンマーク人はファストフードを食べています。」
このような見出しが出るほど、この国の食事とファストフードの繋がりは深いと思われています。
〈車でハンバーガーチェーンに乗り付けて、夫が窓から渡される商品を隣に座る妻に渡している。
その後ろでは子どもがチップスを食べています。〉このような神話があるほどです。
ドライブスルーは現代では食習慣のひとつになっているといわれています。
こうしたイメージは正しいものなのか?デンマークで食習慣に関する調査が行われました。

  • 1週間のうち何日手料理を食べますか?
回数 7日 6日 5日 4日 3日 2-0日
割合 36% 29% 15% 8% 8% 5%
  • 週6日以上、手料理を食べている人の傾向 #1:家族構成 #2:所得
    • #1:独身37%、子持ちの独身53%、夫婦69%、子持ちの家族76%
    • #2:低所得54%、平均67%、高所得70%


他にも現代人と30年前の人々を比較した場合、
食事にかける費用が少ないという結果も出ています。
また食事を摂る時間帯としては朝8時、昼13時、夜19時が多く、
他の北欧の各国よりも食事にかける時間が長いことも判明しています。


週6日以上手作りの料理を食べている人が65%、週5日以上が80%という結果を受けて、
「長年の調査結果から見てもデンマーク人の食事は安定している。
食生活が崩壊しているというイメージはメディアによる誤った情報によるもの」
と調査をした専門家は主張します。


1987年から2001年までの間で、
デンマークの家庭では調理時間は1日あたり1分長くなっていることもわかりました。
Horesta(デンマーク観光協会)によると、
ファストフードレストランを利用する人の数は1997年から減少を続けていて、
その店舗数も過去10年で14%減少しています。
また週3回以上ファストフードを利用する人の割合も、1997年と比較して3分の1にまで減少しています。


確かにデンマーク人は手料理をよく食べています。
ただ家族構成別の調査で独身の数字が低かったように、
都市部に暮らす数十万の独身の人は手料理を食べる機会が少ない現状があります。
実際、Horestaの別の調査ではファストフードの摂取量は前年から変化していません。
冒頭に述べたような状況でもそれを手料理と主張する人もいるかもしれません。


結局、こうしたすべての主張はメディアによるものでしかありません。
専門家や飲食業界が調査して公表されたデータに対して、
一般人の特に若い層は常に不信感を抱いています。
「おそらく彼らは自ら調理したものを食べています。
しかし〔若い人は料理をしない〕という主張が繰り返されることに嫌気がさし、
結局彼らは外食をするようになる」とある研究者は述べています。


私は7日間手料理を食べています。