キャットウォーク

雨を含んだ絨毯の上をヒールで歩くモデルたち。


今月11〜15日に掛けてデンマークの首都コペンハーゲンでは、
北欧最大のファッションイベントCopenhagen Fashion Week 2010が開催されました。
開幕日には『Rützou』『Bllack Noir』『YDE』等、13のブランドのショーが行われ、
会場となったGefionの広場には多くのファッション関係者に混じって
観光客も華やかなその様子を眺めていました。


主催者であるCPH Visionの最高責任者はこう述べています。
「このイベントはデンマークのものではなく、スカンジナビアのものとして考えています。
北欧ファッション界には現在2つの課題があります。
それぞれの近似性が強くて国際的な市場を席巻するためには多様性が欠けていること、
外国の顧客の関心を集めるということです」
金融危機がファッションに与えた打撃は想像以上に厳しいもので、
去年1年間でデンマークの国内市場は20%縮小、ブランドも25%が倒産したとされています。
今回のイベントでは世界最長のキャットウォークを設置するなど、
観衆にとってユニークな仕掛けが施されています。
北欧の1地方のデザイナーに対して国際的な注目が集められるよう主催者が計画したもので、
ファッション界への生き残りをかけた懸命のアピールの場となりました。


首都コペンハーゲンの中心地に設けられた世界最長のキャットウォーク(1.6km)でのショーは、
モデルのHelena ChristensenとU2のBonoの奥さんであるAlison Hewson立会いの下行われました。
220人以上のモデルが500のブランドの衣装を纏い歩く姿を一目見ようと、
大雨に降られながら傘を差して足を止める観光客が多く見受けられました。
モデルにとっても観客にとっても過酷なものとなりましたが、
ショー自体は概ね好評だったようです。
閉幕後主催者は今回のイベントは成功だったと述べています。
会場のひとつBellaセンターには24563人のバイヤーが訪れ、
そのうち外国からの訪問者は7101人で前年比7%増という結果でした。


ショーの様子はfoto.jp.dkberlingske.dk(写真)でご覧ください。
動画はyoutube.comcopenhagenfashionweek.tvでご覧ください。


なかなか面白い光景が見られました。