恋をした

最近の若者は・・・、


デンマークの子どもは以前と比べて読書をしていません。
彼らの3人に1人は読書を楽しいとは思っておらず、
楽しいと思う人の割合も10年前に比べて7%減少しています。
月1回以上図書館を利用している子どもの割合も
1998年には51%でしたが2004年は39%に止まりました。
「今回の結果は想定内といえます。
今の子どもが新しいメディアでその空白を埋めているのは明確です。
以前は書籍に費やしていた時間をネットなどに置き換えて彼らは情報を得ています」
とある大学教授は分析しています。


実際のところどうなのでしょう。
Instituttet for Fremtidsforskning(デンマーク未来研究所)の所長は、
現代の若者は上の世代以上に別の情報チャンネルを利用していると見ています。
「確かに書籍を読む機会は減りましたが、
その読書量を映画の字幕やメール、インターネットといったもので補っています。
知識を広げるための方法や道具が現在ではいくつも存在しています」


Danmarks Pædagogiske Universitet(デンマーク教育大学)の研究者は、
子どもの読書量は10年前より増加していると見ています。
「今日の子どもはテキストメッセージやネットサーフィンで読む機会が増えています。
彼らは以前よりもデンマーク語と英語の様々な文章に触れてはそれを読んでいます。
これは良いことです」


彼は、以前の世代と比較した場合に現在の子どもは、
読む動機と道具に大きな違いがあると指摘します。
「以前は学校によって読書が習慣づけされていました。
でも現在では、例えばテキストメッセージングやソーシャルメディアのなかに
社会生活に必要な情報が書かれています。
ここで生じる問題のひとつとして、複雑な文章が多いという点です。
それらに挙げられた文章の多くは大人によって書かれたもので、
子どもの多くはその意味を把握するまでに多少のもたつきを覚えています」


年配の世代が若者を気に掛けるのは正常なことだとも彼はいいます。
「年配世代は若者と同じように自らもいろいろなことが出来ると信じていますが、
実際にはそう上手くはいきません。
諸行無常ということです」


最近の老人は・・・。
恋をした / Chara 1993年