Clap Your Hands

誰も彼もパパラッチ。


スウェーデン政府は、
人々の認識無くプライベートな場所を撮影する行為を規制しようとする動きを見せています。
1月にJustitiedepartementet(法務省)から提出された資料には、
刑法に不正撮影を追加する意向が記されていました。


「我々が取り締まろうとしているのは、例えば、
夕食会の出席者たちによる写真が侮辱やプライバシーの侵害行為に使用されることです」
法務省の広報担当者は言います。
近年スウェーデンではロッカールームやデパートの更衣室の盗撮行為などがいくつか起きており、
法務省は2008年から法律として取り締まることが可能なのか検討してきました。
当初の案では他人の家を撮影する行為も違法とされていましたが、
否定的な意見が多数を占めたためにいくつかの手直しがなされ提出に至りました。


この案にはこう記されています。
〔私的な領域での撮影は、特定の個人の許可を得て行わなければならない〕
これに違反した者は罰金あるいは1年の懲役が科せられます。
また〔無関係な場所に強引に侵入したり、潜伏することは重大なプライバシーの侵害にあたる〕
として写真撮影を禁止しています。
具体的な場所としては公共のプールとジム、公衆トイレにデパート試着室、
ロッカールーム等がこれに該当しています。
「新案では侮辱的と考えられる領域の定義を狭めましたが、
法律を適用することで拡張することは出来ます。
それは他人の家を指しているわけでなく、例えば公衆トイレといったものです」


しかしこの規制はジャーナリストにとってはやっかいな存在に成りかねず、
記者が不適切な何かを捉えていたとしても、重要な状況では例外が適用されるようです。
こうした例外は認められていますがジャーナリストの組織Journalistförbundetの議長は、
報道に規制を掛けるものだとしてこの規制を批判しています。
「この提案では定義が曖昧で、実際に適用された場合には
我々の最も重要な要素である報道の自由が侵害されかねない」


もしこの法が適用されれば、観光に行った際にトイレを撮影したらアウト?
Clap Your Hands / Black Eyed Peas 1998年