None Of Them Knew They Were Robots

時代は流れる。 b.dk


デンマークに暮らすムスリムイスラームを厳格なまでに重要視している、
という考えは神話なのかもしれません。
コペンハーゲン市が発表したムスリムに関する調査では、
これまでのイメージを覆すような結果でした。


「20年ぐらい前の調査では、彼らは宗教に熱心でした。
しかし現在のムスリムを見た場合、
金曜礼拝に行く彼らの中にはキオスクでポルノやアルコールが販売している人もいます。
こうした研究結果からわかることは、
大半のムスリムが宗教以上に家族やその他の物事を重要視している世俗的な存在といえます」
社会学者は言います。
彼によると、自分を語る上で宗教が最も重要な要素と答えた人の割合が、
ムスリムは17%、非ムスリムは1%だったということです
また家族が最も大切と答えた割合は、
ムスリムが70%で非ムスリムが48%という結果でした。


この調査は民間団体が少数民族を保護する目的で行ったもので、
デンマークのNørrebroを含む世界11都市でムスリムの現状を検証しています。
コペンハーゲンの回答を他の都市と比較した場合、
医療や教育、雇用や賃貸条件に満足している人が多い点に社会学者は注目しています。
しかしいくつか例外も存在していて、
自らをデンマーク人と答えた人の割合が38%に対し、そうではないと答えたのは58%でした。


市の統合部門に勤める職員は、
平等社会の神話やゲットーに関する話題は間違った考えだったと見ています。
彼女は51%のムスリムデンマーク人として見られたいと答え、
47%はそうは思わないと答えたことを明かします。
デンマーク人になりたいという人が大半を占めていますが、
彼らの多くは自分自身のことをデンマーク人だとは思っていません。
それは他人が自分のことをデンマーク人と認識していないと感じているからです。
デンマークに暮らすムスリムの話題をするときのそれぞれの認識の差が、
この結果に表れているように思います」
「このことへの関心がまだ低いことは認めます。
私にはやるべき仕事がまだまだあるということです」


必ず彼らは世俗という言葉を持ち出します、
None Of Them Knew They Were Robots / Mr. Bungle  1999年