Njam

高いです。


ノルウェーは食料品価格が高い国として世界に知られています。
その理由はいわゆる消費税が24%であること、それだけではないようです。
Forbrukerrådet(消費者審議会)会長は、我々は目を覚ますときが来た、と主張します。
彼女はノルウェーのスーパーに陳列された商品は、
より低価格でより広範囲の選択が出来るはずだといいます。
「この国の現実として、ノルウェー市場を支配する4つの大手チェーンがあるということです」
「そして彼らが高マージンで高ボーナスを得るために、
高価格という下手な選択をしていることを我々は知っています」


ノルウェーの卸業者や大手チェーンは、
この国の高税率・規制・地理的条件等々を食料品が高価格である理由に挙げています。
しかしながらアメリカの4倍、そして隣国スウェーデンの2倍といわれる価格、
例えば卵は1ダース39NOK(600円)、パンは1斤35NOK(539円)という状況に
納得している人はとても少ないといえます。
こうした状況にありながら、ノルウェー人は高価格と高税率に慣れているせいか、
文句は口にするものの目立った行動を起こしていませんでした。


なぜこれほどまでにノルウェーの食料品は高いのでしょうか?
理由のひとつには、この国の農業保護政策があります。
国内農業のオフシーズンに輸入されるスペインやオランダからの果物や野菜は、
現地では安価でも、では高い関税によって高価なものへと変化します。
また国内産で取り揃えられた時期には価格が急騰します。
ノルウェーでは農家の政治的影響力が強く、
国の農業を維持していくための保護政策が為されています。


次にスーパーの陳列棚に大きな影響力を持つ卸売業者や納入業者の存在が挙げられます。
彼らは店舗に商品を陳列する見返りに報酬を求めることもあります。
数年前にグリーンチリが店頭から姿を消したように、
今年もある商品を目にする機会が少なくなりました。
これは消費者にとっては選択肢の消失にしかなりません。


他にも、一人当たりの小売り店の数がヨーロッパ1であること、
特大サイズの商品が少ない等が高価格の理由として挙げられます。
こうした状況を変えるべく、
審議会は政府に対して食料品店の取引慣行に関する新しい規制を求めています。
この規制によって納入業者と商店との不正な癒着をなくすことや、
大手チェーンの影響力が分散されることを期待されています。
当然ながら、大手チェーンはノルウェーの食料品価格が高いのは政府の規制によるものだと主張し、
この規制に関しては反対しています。


本当に高いです。
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そんなノルウェーでは現在世界最長のテレビ番組が放送中です。
これはNRK2の番組で、MS NORDNORGE号が
ノルウェー南西部のBergenから北北東部のKirkenesまで航海する様子を放送しています。
16日19時45分に始まった放送は134時間後の22日8時に終了する予定です。
(おそらく、天候状態・船の運行状況によって放送終了時刻は前後します)


船内(テレビ放送)アナウンス?や音楽が流れたりしています。
フィヨルドを含むノルウェー雄大な自然を一目見たい方・忙しくても北欧を体験したい方、
ちょっと疲れた方は下のリンク先でその番組を視聴してみてください。
nrk.no
Njam / Ison & Fille ft. Advance Patrol