Hand on high

私の幼稚園には2人いました。


Skolverket(スウェーデン教育庁)の統計によると、
国内の保育施設における男性教員の割合が僅か3%であることがわかりました。
スウェーデンの他分野ではジェンダーバランスが劇的な改善を見せる一方で、
保育の世界は未だに女性が圧倒的な領域を占めています。


Göteborgで働く数少ない男性保育士のひとりは、
保育所を社会の将来の基礎を築く場所として価値を感じたから、
そして子どもという楽しみな存在と過ごすことにやりがいを感じたから、
とこの職に就いた理由を明かしています。
男性教員が少ない理由として、彼はキャリアパスが関係しているとしています。
保育士の仕事は低賃金であり、ほとんどの男性がこれは女性の仕事だと見ていて、
ごく僅かしか男性がいないのは多くの人を落胆させているとしています。


幼児の世話をするのは女性の仕事である、
という概念が社会の根底にあるとGöteborg大学の教授はみています。
「長年幼い子どもの世話は女性の役割であると考えられていて、
制度として保育施設が定着したのも1970年代と最近のことです」。
また保育士になりたいと思う男性は、
小児性愛者と疑われることやそれで告発されることを恐れているとしています。


女性が圧倒的支配をすることによる弊害はあるのでしょうか?
彼女は子どもに悪影響を与えているとは考えにくいとしながらも、
社会的な問題ではあると指摘します。
女性の専門職であるかのように偏見を持つことは、
社会の不平等に負の貢献をしているといえます。
「社会は人によって構成されたものです。
子供の世話をすることは女性の欲求ではありますが、男性にもそれは同じことです。
我々は社会規範を構築する際には非常に柔軟性がある種であるはずです」。


何人中2人、そもそも教員だったのかは覚えていませんが。

Hand on high / Jose Gonzalez 2003年?