What else is there?

立場が違えば見方も異なる。


ノルウェーメディアはUtøya島乱射事件の被害者家族と生存者から批判を受けています。
メディアが行う警察に対する〔魔女狩り〕、
例えば「警察はUtøya島に駆けつけるのが遅かった」という記事に対して、
犠牲者の父親はそうだとしても生存の確立は薄かったと話しています。
報道に対する苦情を調査する機関は、
特に『Dagbladet』『VG』『TV2』への苦情が多いことを明らかにしています。
ネット上でもその考えは拡大していて、
Facebookには魔女狩りに失望した2万5千人からなる組織が立ち上がっています。


『Dagbladet』の報道責任者は、
ノルウェー連続テロ事件に関する報道を減らすことは出来ないとしています。
「これは紙面全体を占めるほどの重大事件です。
人それぞれにニーズが異なることは我々も理解しています。
考慮すべき点があることも認めます。
ただこの事件はノルウェー全体への攻撃なのです。
我々がいるのは閉じられた社会ではありません。
ですから犯人やテロ攻撃に関する議論が行えるのです」。
『Dagbladet』等の数社はこの事件に関する特別な処置は施していません。
『VG』と『Aftenposten』は犯人の写真を掲載する際には慎重に対処するとしています。


『VG』の編集者は被害にあった人々にとっては辛いことかもしれないが、
緊急事態における警察の体制的な弱点を指摘することも大切なことだと主張します。
「本当に難しい問題です。
ただシステムの不備に目を向けることも重要なことであり、
我々としては警察を批判するような記事も掲載する必要性があるのです」。
メディアへの批判をどう受けっているのでしょうか?
「被害者家族がみな同じ考えを持っているわけではありません。
警察を批判しているのはメディアだけではなく、弁護士通して被害者家族も行っています」。


線を引きたがる人が多い。

What else is there? / Röyksopp 2005年