No Bulbs

痛みは何処へ飛んでいくのか。 politiken.dk


デンマークで子どもに体罰を与えることが違法になったのは1997年のことです。
しかしYouGovとDannerが行った合同調査では、
18〜34歳の10人に1人は体罰を容認していることがわかりました。
Børnerådetの会長はこの結果に驚きを示し、
彼らの多くは体罰が禁止されていることを知らないとしています。
「親が物理的な暴力は子どもを教育するために認められた方法であると考えているため、
そうした脅威に晒される子どもが多く存在します」。


Det nationale forskningscenter for velfærd (SFI)の調査では、
5人に1人の子どもが暴力を受けているとされています。
まだ若い世代の親は子どものお尻を叩くことを違法だとは認識しておらす、
これは深刻な事態であると彼女は考えています。
「これが現代の親の考えです。
ですから体罰は違法であることを説明する教育的課題を我々は抱えています」。
多くの子どもは親から暴力が違法であることを理解していません。
彼らがそれを違法だと認識することである程度の予防効果が期待できます。
体罰が違法であることを認識している子どもは、
教師や教育者の元へと頻繁に足を運ぶ傾向があります」。


子どものなかには暴力を受ける際に自分に落ち度があると誤解してしまう子もいるだけに、
体罰を違法と認識することは彼らの自尊心のためにも重要なことといえます。
Syddansk大学の教授はこう話します。
「子どもは自分が間違っていると考えてしまいます。
その結果として体罰は物理的そして心理的な影響を与えることになり、
自尊心の低下にも繋がってきます」。
そして、暴力の現場を目撃することもまた子どもには良くないことである、
とも話しています。


子どもはあなたを誰よりも見ています。

No Bulbs / Fall 1984