#9 巨星

暦の上では秋を迎えつつも暑い日が続き、
終わりそうもない夏がその幕引きを思うと憂いを持たせます。

今年30周年を迎えたサザンオールスターズが、
今年限りで活動休止することを発表してからしばらくが経ちました。

彼らの音楽や広告が街の至る所で溢れていて、
その偉大な存在を改めて感じさせるそんな毎日です。


サザンは1978年『勝手にシンドバット』のデビューから常に注目の的となりました。

バブル期のわかりやすくいわゆるPOPな作品や、停滞期の混沌と怪しげな作品など、
それぞれの時代、それぞれの世代に音楽を届け、
常に第一線で時代を駆け抜けてきました。

TSUNAMI』が200万枚を超えるヒットを記録したものの、
それ以降は社会と音楽とのズレを感じていたのかもしれません。


ビートルズになりたければビートルズになれるが、
ローリングストーンズになりたくてもローリングストーンズにはなれない。

いくつかの休止期間を設けつつ継続してきた30年は、
何事にも代え難い成功といえます。

日本の音楽を牽引してきたサザンの活動休止は残念ですが、
今年はサザンに浸る機会が増えそうです。