#10 ユリイカ
世界の4番目の成績を残しても詫びを入れる、
それは誰かの期待を裏切ったからだろうか。
人は時として期待を自分自身以上に他人にしてしまうことがあり、
その結果に満足あるいは失望します。
期待を掛けられた人は自分とその他大勢のそれを背負うことになり、
それに耐えらず不本意に終わることもあるでしょう。
世界の超人たちが北京に集結した今回の五輪は、
中国が一流国の仲間入りを決定づける格好の機会となりました。
大気汚染や都市機能の面で大会運営に不安を持たれつつ、
国の威信を懸け全力で成功にむけて取り組んできました。
デモやマナーなど覆いきれない課題や排他主義が見えるものの、
中国の可能性には世界が驚く結果となったことでしょう。
祝祭は永遠に続くことはなく、
明日がくればまた別の日がやってきます。
大気汚染対策など大切なことは継続し、
今回の成功を自信に前進することです。
金メダルだけでなく本物の一流国になること、
それを世界は中国に期待していることでしょう。