時代

2005年に起きたムハンマド風刺画問題はまだ終わらないようです。


3日ノルウェーの日刊紙Dagbladetが、
ムハンマドと書かれた豚がクルアーンを読んでいる画を掲載しました。
これを受けて同国内のムスリムは金曜日、
オスロに2500人以上を集結させて新聞社に対して抗議活動を行いました。
爆竹によってソファが焦げたことを除けば平和的な抗議であったようです。


新聞社のHPはハッカーによる攻撃を受けたようですが、
編集主任は掲載したことを後悔はしていないと語り、
今回の掲載はノルウェー社会に対するテストであったと述べています。


Dagbladetはfacebookにあった1997年に描かれた画を掲載したようです。
風刺画問題からの流れで考えると、
テストの標的がムスリムから変わらない現状から様々なことが見えてきます。
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問題の発生地デンマークでは彼が風刺画について語っています。


Kurt Westergaardはこの問題で一番の有名な風刺画、
ターバンが爆弾に模された男を描いた風刺画家です。
彼は最近インタビューに応じて「あれはムハンマドではない」と語りました。
「確かに掲載のテーマはムハンマドでしたが、私はテロリストを描くことにしました。
しかしあの画をムハンマドとすることがイマームや宗教関係者には好都合だった。
だから今ではあの画の男がそのように認識されている」としています。
そして自身が国際的な批判を浴びていることや、
警察の監視の下で生活することに関しては、
「テロリストが私の命を狙うことで私の考えが正しいことが証明された」としています。


Westergaardは現在警察の監視下で生活していますが、
今年1月1日に斧を持った男が自宅に侵入し逮捕される事件が起きています。
彼は風刺画によって多くの富を得たと考えられているため、
一部の国民は彼に税金を投入して保護することに対して不満の声を挙げています。


今回のノルウェーの件を受けて、また彼への注目が高まるでしょう。
決着の時はくるのでしょうか。