リーリーリー

少し前に国連公用語としてフランス語の使用が減少しているとして、
特使がフランス語を利用するよう要望する話題がありましたが、
似たようなことが北欧でも起きています。


デンマークではフランス語を習う学生が減っていて、
大学で仏語を受講する学生数は2001年の132人から去年は41人となっています。
現在講師の大半が50代以上で最年少でも40後半で、
近い将来フランス語が教えられなくなるのではとしています。


「フランス語はヨーロッパでは特別な言語であり、
それぞれの文化の大部分はフランスに起源がある」と研究者は言います。
しかし教育省の関係者は「フランス語を学ぶ機会がある事は確かに重要だが、
グローバル化の現在において人々の関心は中東や中国にあって、
そうなるのは自然の成り行きとも思える」と述べています。


ドイツ語・スペイン語・英語を専攻する学生も少し減っているようです。
フランスが良く口にする英語帝国主義EUの諸問題、
こういったものに関係していきそうな話題です。
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フィンランドではスウェーデン語の見直しが行われるかもしれません。


Education at the Confederation of Finnish Industry(EK)の幹部は、
多くの児童にとって同時に3つの言語を学ぶことは難しいとして、
フィンランドの第二公用語であるスウェーデン語が、
児童が他言語を学ぶ際の障害になっているといいます。


「世界で実用的な言語である英語を学ぼうとするのは理解できる。」
EKの調査によるとロシア語・フランス語・中国語・ドイツ語、
への関心が高まっているとのことです。


幹部は「基本的な教育として3つの言語を提供し、
家族とその子どもが言語を選択できるようにすべき」だとしています。
現在のフィンランド語・スウェーデン語・その他(主に英語)ではなく、
フィンランド語・その他2言語、への変更を要求しています。


フィンランドでは現在、スウェーデン語は小学校1年〜6年まで必修科目とされていますが、
文部大臣らも選択科目にすることを支持しています。


言葉は生(いき・なま)ものだということでしょう。
デンマークはフランス語が減って、
フィンランドでは増えている理由は何なんでしょうか?