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スウェーデンの話題を幾つかお伝えします。


スウェーデンの山荘が人気を集めていて、
1991年から現在まで153%の値上がりをしているようです。
ストックホルムから北西へ400km離れた場所にあるリゾート地Sälenでは、
山荘の平均価格が167万SEK(2000万円)を超えたとのこと。


90年代初め、国内の別荘価格は急落を続けていましたがその後回復、
2000年以降は急上昇を続けているようです。
この要因としては、季節を問わずに楽しめる好立地もありますが、
別荘を賃貸するといった投機目的が挙げられるようです。


私を北欧に連れてって。
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投資するひとは投資家かハゲタカか。


財政危機にゼネストと国家機能停止とも思えるギリシャ
そしてスペイン・ポルトガルを筆頭とした予備軍を抱えるEU
そういった経済状態を分析したとき、
投資家はスウェーデンを避難場所として選択するようです。


もともとスウェーデンクローナ(SEK)は他通貨に弱い状態で、
初期段階で優位に立てることも魅力として挙げられます。
そして高福祉を維持しつつ減税を進める現政府の方針も、
多くのヨーロッパからの投資家から注目される要因だそうです。


投資による影響からか国内の住宅価格は高騰していて、
昨年1年間で平均9%も価格が上昇したようです。
ストックホルムの住宅価格は13%増の平均4650万円。
他にもHallandとVästernorrlandは12%の上昇しているようです。


金の数だけ抱きしめて。
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万事快調というわけでもなく。


スウェーデンのGNPは昨年の最終四半期で1.5%のマイナスを記録、
1年通しては4.9%のマイナスという結果が出ました。
これは第二次世界大戦以降最も悪い数値だそうです。


またEU委員会は赤字と不況を無視した予算を組んでいるとして、
14ヶ国に勧告を出しましたが、スウェーデンもそのなかに含まれていました。
景気好調時に不況対策の政策をとっていることは認めながら、
慢性的な高失業率と労働市場の縮小が懸念材料に挙げられています。


スウェーデン経済は今が分岐点となりそうですね。
北欧の経済状況を見ていると、
好景気 ノルウェー
中間  スウェーデン
不景気 デンマーク フィンランド アイスランド
のように個人的には感じています。


ノルウェー経済も決して好調ではないものの、
他国が不況なために好景気に映っているように思えます。
スウェーデンのこれからが注目されます。