ガラガラヘビがやってくる
ファッションフォトグラファーの風雲児に噛みついたのは、
デンマーク人モデルでした。
Terry Richardson、彼は一見してポルノとも受け取れる写真が特徴で、
ファッション界の主流とは異なった趣向の作品を多く発表しています。
ときにそれがスキャンダルな内容だったとしても、
そして彼がモデルと不適切な関係を持っているという業界内の噂があっても、
『Terry Richardson』ブランドを意識して誰も意見してきませんでした。
そんななかモデルで女優のRie Rasmussenは、
パリで開かれたファッションショーのパーティーで彼を見かけたときに、
彼の仕事について「女性の品格を完全に損ねるもの」と述べました。
そして自身のファッション界における絶大な影響力を駆使して、
モデル(未成年を含む)に性的関係を強要していると直接彼を非難しました。
彼は逃げるように現場を離れたようです。
これは複数の未成年モデルの証言を聞いてRasmussenが意見したもので、
実際に先日、あるモデルはその様子を告白した本を出版しました。
彼はこの件に深く傷ついたというコメントを発表し、
「私は撮影するときにはいつも被写体に敬意を払っている。
そして出来た作品は関係者との共同作業によって成り立っている」と述べています。
今回の件で彼の信用は地に墜ちたと見る人もいますが、
現在の影響力を考えたときにそれがたとえ事実であったとしても、
Kate Mossのように復活するだろうと見る人もいます。
美しいだけではモデルにはなれません。
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今日は音楽の話題をお伝えします。
Ituneなどを参考に北欧出身者を探してみました。
(アーティスト名:ジャンル)
(DÚNÉ:ロック)(Kato:ハウス)(Bjørn Svin:ハウス)
(Alien Beat Club:ポップ。リアリティ番組The X Factorで一躍有名に)
(Etta Cameron:ゴスペル。4日に70歳で亡くなられました)
(Erik Hassle:ポップ)
(Anna Bergendahl:ポップ。テレビ番組Idol 2008の準優勝者)
(Salem Al Fakir:ポップ。音楽コンテストのユーロヴィジョン出場者)
(Bjørn Johan Muri:ポップ。ユーロヴィジョンの出場者)
(Elin Gaustad:ポップ。The X Factor出場者)
(Fintelligens:ヒップホップ)
お勧めは以下の4人
- Sidsel Storm
おそらくデンマーク出身のジャズボーカリスト。
最新作『Swedish Lullaby』は評価が高いようです。
- Bent Jædig 1935-2004
デンマーク出身のジャズ、テナーサックス奏者。
ビーバップやフリースタイルの分野で活躍し多くの若手に影響を与えたようです。
- Fallulah
ルーマニア人の父とデンマーク人の母の下に生まれたポップシンガー。
映画のサントラ参加を経て『The Black Cat Neighbourhood』で先日デビューしました。
- Lykke Li
スウェーデン出身で幼い頃から世界各地を飛び回ったいました。
インディーズながら『Youth Novels』は本国で3位に入りました。
やや無国籍音楽風とも思えるFallulahとLykke Liですが、
ポップで聞きやすいところが好きです。
北欧音楽市場を見ていると結局アメリカ(イギリス)の歌手が人気なんですよね。
これでもかとばかりにBruce Springsteenが流れていました。
他はそれこそリアリティ番組出身の歌手だったりで、
それも結局は番組自体が輸入品だったりするわけです。
市場を考えたときに北欧の歌手が英語で歌うことは正しいとは思いますが、
なんとなく残念というか寂しい感もあります。