桜島

自然と大自然の違いとは何か?


氷と火の国:アイスランド
今回の出来事、つまり氷河からの噴火によって流れ出る溶岩は、
一般のアイスランドのイメージに明確に合致するものです。
刻一刻と姿を変えていく大自然を間近で感じられる数少ない機会ともいえます。


3月20日アイスランドのEyjafjallajökullが噴火してからだいぶ経ちますが、
その火山観光が今旅行客の間で人気を集めています。
噴火の状態が比較的安定しているために観光客はすぐそこまで迫れることや
噴火が今だけ(いつ終息するかわからない)であることが主な理由です。


今回の噴火によって地域住民600人が避難することとなりましたが、
それ以上に火山は世界各地からの観光客を引きつけています。
HvolsvöllurはEyjafjallajökullに最も近い街ですが、
今年のイースターにここを訪れた人の数は2万5979人で、
昨年の1万1999人から2倍以上も増加しています。


実際に近くで目にしたあるシェフは溶岩を利用した料理を開発したようで、
材料を含む物資を山の近くまで運び入れて調理をしたようです。
ある人は「地球が裂けていく瞬間を見た。
新しいクレーターが開いていくものだった」と語ります。


しかしある救急隊員は「彼らは火山の危険性を理解していません。
美しい姿をしていても噴火していること自体が危険」と言います。
これらの神秘的とも危険ともいえる体験をするには、
予め登録を済ますことで火山に近づくことが出来ますが、
それは自己責任によるものです。
それを理解した上で様々な準備を整えて火山に近づくよう関係者は注意しています。
しかし残念なことに警察や救急隊などには救助要請が頻繁に届いていて、
現に観光客50人を救出する事態も発生してます。


その火山について観測を続けている科学者は、
これから終息に向かうと今週の月曜日に発表しています。
これを受けて政府は警戒レベルも非常事態から高度警戒へと下げています。
余震の回数と溶岩流の減少が見られたということです。


今回の出来事はアイスランドが世界の関心を集める機会となっていて、
経済破綻以来の国際的なニュースとなっています。
噴火活動の停止は観光客を遠ざける可能性もあるだけに、
少しでも長く続いてほしいのがこの国の人達の本音なのかもしれません。


一部追記
と思っていたら2度目の噴火が発生しました。、
前回よりも大規模ということで地域住民800人が避難したようです。
大量の火山灰が風に乗って流され北ヨーロッパ中を覆ってしまったようで、
ノルウェースウェーデンデンマーク・イギリス、
そしてアイスランドの空港が閉鎖される事態になっています。


口にする「自然」とイメージする「自然」は異なると思うんです。
それはともかく自然ツアー?好きなそこのあなた!
アイスランドに行くなら今かもしれませんよ。
忙しいあなたはライブ映像をお楽しみください。
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