New Boy

教育は誰にとっての教育なのか。


デンマーク人と移民では高等教育を卒業する割合が分かれていて、
様々な民族的背景を持った彼らに対する教育対策が不十分とOECDが報告しました。


その報告書によれば移民で高等教育を無事に終えた人は64%、
デンマーク人の74%に比べると低い数値になっています。
そしてそこから上の大学等の成人教育においても、
評価の数値は移民のほうが低いということです。


教育大臣はOECDの報告を受けて既に計画を始めていると明かしました。
「それらが機能するには数年掛かるでしょう。
しかしその時には効果が出ていると確信しています」と語りました。


ただある教授はこの問題に関して早急な対策をとらなければ、
学歴を持たない若者らによる社会階級が出来てしまうという指摘しています。
「こうした構造に鬱憤がたまる状況になってしまう。
それが多くの犯罪を生むことに繋がってくる」と述べています。


階層が生まれてしまう雰囲気があります。
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ヘルシンキでもまた人口が増えています。


フィンランドの首都で人口が増加している主な要因は、
国内からの移住者ではなく移民によるものです。
現在ヘルシンキ都市圏には130万人が暮らしていますが、
予測によると2030年には移民が24万人を超えるとのことです。


都市圏で公用語(フィンランド語とスウェーデン語)以外を話す人は、
同地域内の8%にあたる10万人を超えています。
今回の予測では2015年までに4万人、
2020年までには7万人増加して2030年には合計24万人を超えるとしています。


移民の起源先に多いのはロシアとバルト3国、そしてアジアです。
アフリカとアジア出身者は移住先としてヘルシンキを選択するようで、
ソマリア出身の84%、南アジア出身の75%の人がそこに住んでいます。


おそらく首都に集まる理由は経済的な事情でしょう。
別の記事では移民の受け入れ数と就業先が記されていましたのでそちらも載せます。


2009年フィンランドではEUとEFTA/EEA外からの労働許可申請者に対し、
7790人の移民を受け入れ、2162人の入国を拒否しました。
国別で見るとロシアが最多の2901人、ウクライナ1038人、
以下中国・トルコと続いています。


彼らの就業先として一般的なのは清掃関係の仕事で1197人が就いています。
次にシェフの1090人と続き、庭師・長距離トラックの運転手の順になっています。


以前の記事Immigrant Songにも関連する話題です。
日本に住む外国籍の方はどのような職についているのでしょうか。