素敵なバーディー

まずはゴルフの話題をお伝えします。


ポルトガルで開催された欧州男子ゴルフツアー(EPGA)Estoril Openで、
デンマーク出身のThomas Bjørnが4日間合計265の-23で優勝しました。
最終日も5バーディー1ボギーのほぼ完璧なプレーを見せ、
2位に5打差を付けての勝利となりました。


EPGAでこれまで9勝、日本ツアーでも2勝している彼ですが、
昨年原因不明の疲労やめまいに襲われてそれ以降は調子を崩していました。
今季も不調で先週の大会まで6週連続予選落ち、賞金ランキングも上位200から外れていました。
2006年以来の勝利と最終日気まぐれな風というプレッシャーのなか、
39歳の経験豊富なベテランは冷静なプレーでEPGA10勝目を挙げました。


この勝利が復活への1歩となることを期待しましょう。
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次は自転車です。


フランスで行われた自転車ロードレースCritérium du Dauphiné(UPT)で、
デンマークに拠点を構えるSAXO BANK所属のJuan José Haedo(ARG)が区間優勝を挙げました。
第2区の序盤からチームがレース展開をコントロールすると、
その期待に応えたJuanがゴール前スプリントで縫うように上がってきて勝利を挙げました。


またこの大会の最終第7区ではSKY(GBR)所属のEdvald Boasson Hagen(NOR)が勝利しています。
今季序盤の新チームで勝利を重ねる好調ぶりから一転、
春のクラシックレース中に体調を崩し、その後アキレス腱の負傷が見つかりレースから離れていました。
故障明けすぐにLe Tour de France(HIS)「ツール・ド・フランス」の前哨戦で勝利するところは、
将来のグランツール優勝候補ともいわれる能力の高さを示したともいえます。
彼は開幕が迫った出場予定のツールではアシストでの起用が予想されますが、
エースに何かがあれば当然勝利を狙ってくるでしょう。


SAXO BANKはもうひとつの前哨戦Tour De Suisse(UPT)に主力を送り込んでおり、
第1区個人TT(タイムトライアル)はFabian Cancellaraが勝利しています。
地元スイスの大会、そして前回の覇者として登場したFabianは、
雨に濡れた厳しい路面状況でも快調な動きで得意のTTを制しました。
クラシックで異次元の強さで勝利を重ねたことで電動アシスト使用疑惑を持たれた彼ですが、
周囲の雑音に惑わされることなく改めてその強さを見せつけました。


ツールに向けてJakob Fuglsang(DEN)も上位に付けるなどチームの状態は良さそうですが、
問題は本大会で誰がエースの役割を担うかにあります。
今季の調子を見る限り未勝利のAndy Schleck(LUX)はやや心配が残り、
兄のFränk Schleck(LUX)は好調ですがこれまでのグランツールでの戦績は頼りないものがあります。
石畳・TT・山岳といずれも最高のアシスト陣をそろえるSAXO BANKだけに、
エースがこれから調子を上げてチーム2度目のツール制覇なるか注目されます。


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