Sommerens Hjerte

船出は厳しいものになりました。


サッカーワールドカップ南アフリカ大会予選E組初戦、
デンマーク対オランダは0対2でデンマークが敗れました。
デンマーク代表の先発は以下の通りです。


GK:Thomas Sørensen
DF:Lars Jacobsen,Daniel Agger,Simon Kjær,Simon Poulsen
MF:Christian Poulsen,Martin Jørgensen,Thomas Kahlenberg
MF:Thomas Enevoldsen,Dennis Rommedahl
FW:Nicklas Bendtner


序盤からオランダにボール保持される展開でしたが体を張ることでシュートを弱め、
反対に直線的かつ単純な攻撃でシュートに持ち込みます。
結局前半は試合の流れでは五分五分の状態で終えます。
後半開始直後ロングボールの処理にもたつく間にセンタリングを上げられ、
味方選手と被って目測を誤ったDFのクリアが仲間に当たり先制を許します。
その後選手交代で流れを引き寄せようとするも得点機を作り出せずに
反対に2点目を献上して初戦を落とす結果となりました。


負傷明けのSørensen、Nicklasは自らの持ち味を発揮したといえますが、
Kjærは動き切れていない印象がありました。
懸念材料であった左サイドバックで先発したPoulsenは、
Sneijderを抑える場面がありましたが全体的には不安定な対応が続き、
得意の攻撃でも目立つことができませんでした。
Nicklasが退くと頼れるのがDennisのみという攻撃陣の不調。
ボール保持率もオランダが66%と終始優位に試合を進め、
守備で活躍したDanielのイライラが伝わってくるような試合内容でした。


デンマーク国内の報道では、
ワールドカップ初戦0対2で敗北:cphpost.dkや退屈な試合:spn.dkとして伝えられ
spn.dkの調査では7割の人が敗戦は妥当だったとしています。
またmetroのコラムでは「Danish Dynamiteは忘れなさい。今はDutch Dynamiteだ」という記事も。
ただ見た限りではオランダ戦の敗戦は計算していたようで、
残り2試合を勝つことに集中しようというものが多いように思えます。


この試合の結果を受けて選手起用を変更する可能性もあります。
負傷によって出場すること無かったTomassonの復帰や、
精細を欠いたKahlenberg等の入れ替えがあるかもしれません。
いずれにせよデンマークが自力で予選を突破するためには、
2連勝するしか道は残されていません。


怪我人が多すぎるのかもしれませんね。