Balla Race

気温34度、路面温度48度って暑すぎます。


世界最大の自転車レースLe Tour de France(HIS)「ツール・ド・フランス」が開催中。
6日に行われた石畳区間を走行した第3ステージでは
Cervélo Test Team(CHE)所属のThor Hushovd(NOR)がステージ優勝しています。


この日はツール前半にも関わらず、波乱が起きていることや石畳区間であることを警戒して、
Fabian Cancellara(CHE)が所属するSAXO BANK(DEN)が積極的に牽引するレース展開します。
そしてそのまま勝負所の石畳に突入したところでSAXO BANK所属のFränk Schleck(LUX)が落車、
これが原因で集団が大きく分断されます。
石畳のレースを得意とするCancellaraは速度を上げて、
チームのエースであるAndy Schleck(LUX)ら6名を連れて後続を引き離すことに成功します。


その6名に上手く潜り込んでいたのがHushovdでした。
このメンバーで行われたゴール前のスプリントで格の違いを見せつけてステージ優勝を決め、
ポイント賞であるMaillot vert(マイヨ・ヴェール)着用に成功しています。
彼は前日に行われたレースで、
落車する選手が続出したためにCancellaraが選手にスプリントを放棄するように求め、
2位以下のポイントが無効とされた処置に対して反対していました。
そのたまった鬱憤を払うかのような勝利でした。


Hushovdは昨年のツールでポイント賞に輝いています。
ゴール前スプリントで確実に上位に絡むだけでなく、
単独で飛び出して中間スプリントでも点数を稼げる彼は、
今年のツールにおいてもポイント賞の有力候補になっています。
このステージで個人総合成績1位の証であるMaillot jaune(マイヨ・ジョーヌ)
を再び手にすることになったCancellaraでしたが、
10日の第7ステージで遅れて総合順位も大きく後退します。


11日の本格的な山岳区間の始まりを告げる第8ステージでは、
登りを得意とするAndyが嬉しいツール初勝利を飾りました。
道中では時折集団を牽引する動きを見せたSAXO BANKでしたが、
最後の登りを前にAndy以外は誰もいないという不利な状態になります。
しかしそこから彼は集団内からの飛び出しに反応できる好位置を維持し続けると、
残り1kmでスパートをかけて最終的にはスプリントを制しての勝利となりました。
この日有力選手が揃うメイン集団に10秒差をつける事に成功したAndyは、
総合成績で2位にまで順位を上げています。


Fränkが兄でAndyが弟のSchleck兄弟を軸にツールに挑んだSAXO BANKでしたが、
落車による骨折でFränkは早々にリタイアしています。
それによってチームの山岳アシストが2人しか残っていないという厳しい状況ですが、
マイヨ・ジョーヌ獲得のために逆境での実力が試されることは間違いなく、
Andyがどのような結果を残すのか注目されます。


何故あんなにノルウェーの国旗が振られているのでしょうか?