Somewhere

私が一番好きなjazzmanはCannonball Adderleyです。


今月2〜11日までの間デンマークの首都コペンハーゲンでは、
Copenhagen Jazz Festival(コペンハーゲン・ジャズ・フェスティバル)が開催されました。
初開催の1979年から数えて32回目となるこのフェスは、
街のあちこちで10日の間に1000のコンサートが開かれるという北欧最大のジャズイベントです。


ジャズ愛好家を世界中から集めるほどの人気を誇るフェスですが、
これもまた音楽業界に押し寄せる巨大な波に飲み込まれつつあります。
レコード会社との関係が濃くなり過ぎるあまりフェスが巨大化し、
小規模の活動を好むアーティストが登場することは減りつつあります。
またそれに伴い人気アーティストの講演チケットは値上がりしています。
そしてまったく同時期にValby Summer Jazzというフェスが開催されることで、
アーティストが分散しているという指摘もされています。


このフェスの特徴としては若手でまだ無名のジャズプレイヤーの演奏を
無料あるいは格安で見られる場所が市内にいくつもあることです。
ただ残念ながらこのフェスは同時期に開催される
Roskilde Festival(ロスキレ・フェスティバル)ほど国際的な注目を集めているとは言えず、
チケットの売れ残りもしばしば見られます。
このフェスがデンマークの観光に貢献していることは間違いありませんが、
観客が国際的な音楽を耳にする機会は限られているといえます。


ステージの様子はどうだったのか。
各メディアでは6段階でアーティストのパフォーマンスを評価しています。


5日Copenhagen Jazzhouseでの演奏でデンマーク初登場となったVijay Iyerは、
国際的な賞を数々受賞している注目のアーティストです。
ベースのStephan CrumbとドラムのMarcus Gilmoreが生み出す斬新で強力なリズムが、
リーダーであるVijay Iyerの奏でる繊細で大胆なピアノと上手く絡み合い、
三位一体の演奏を披露したとのことです。


涼しいところでゆったりと聴いてみたいです。