Pizza

何故ご飯にも牛乳なのでしょうか?


デンマークの子ども達に給食で何を食べたいか尋ねました。
ピザ・寿司・ケバブ・メロンといろいろ挙げられましたが、
結局その答えは「金曜日はホットドッグ」というものでした。
デンマークでは1食20〜25DKK(平均345円)で給食が運営されていますが、
生徒が口にするものは健康的だとは言えない状況にあります。


この結果をCASA (Center for Alternativ Samfundsanalyse)の調査員は、
子どもにとってはごく自然な反応だと見ています。
「彼らは糖分大量消費時代を生きています。
我々は生徒の健康のために食事プログラムを運用していますが、
彼らは食べ残すかあるいは口にすることさえ拒んでいます」


学校組織の委員は〈学校の食事は高くて美味しくない〉
というイメージが保護者や生徒間で浸透していることに対して危機感を口にします。
「健康的な食事を摂ることがどれだけ重要なことなのか、
この問題は相当深刻だと感じています」


保護者の4分の3は現在の給食費が高すぎると感じていて、
1食15DKK(225円)ぐらいが妥当であると考えているようです。
この点について教育委員会の会長は、
市町村が給食ではなくお金に重きを置いていると見ています。
「子どもは食事ひとつをとっても教育になります。
学校は利益を出すことだけに囚われずに、食事にも投資すべきなのです。
子どもがライ麦パンひとつを口にする光景は理想とは言えません。
そのためには必要な投資をして給食を提供することが子どもの為になると考えています」


給食にホットドッグや寿司はないでしょう。