舞い上がれ

信頼というものは儚いものです。


自転車ロードレースのグランツールVuelta a España(HIS)「ブエルタ・ア・エスパーニャ」は、
19日に全21ステージの日程を終え閉幕しました。
デンマークに拠点を構えるSAXO BANK所属選手では、

  • Fränk Schleck(LUX) 総合5位(1位から4分45秒遅れ)

そして北欧出身選手としては、

  • Thor Hushovd(NOR) 第6ステージ優勝 Cervélo TestTeam所属

という成績を残しています。


終盤に設定された2級山岳によって多くのスプリンターが離脱した第6ステージ。
登板能力に優れたスプリンターであるHushovdも一時先頭集団から遅れるたものの、
下りで追いついてその後のゴール前でのスプリントで抜け出して優勝しました。
総合優勝を目指していたFränkは故障明けということもあり序盤から遅れる苦しい展開。
終盤にキレを取り戻したように見えましたが挽回するまでには至らず、
結局総合5位で大会を終えています。


今季最後のグランツールであるブエルタで、SAXO BANKはレース外で多くの話題を提供しました。
開幕前Michael Mørkøv(DEN)の大会登録不備によるレース参加が認められないことに始まり、
大会中にはStuart O'Grady(AUS)とAndy Schleck(LUX)がチーム規定に反する飲酒で強制排除。
後にO'GradyはチームGMであるBjarne Riisを非難するコメントを出しています。
そしてFabian Cancellara(CHE)の移籍騒動と相談なしのリタイアとゴタゴタ続き。
結局Cancellaraもチームからの離脱が決定するなど選手流失も止まらず、
来季へ向けて明るい材料が少ない状況が続いています。


ついにはRiisも「代理人はスポーツ界全体の問題になっていて、今年はそれが暴走してしまった」
とスポーツ界における代理人の暗躍を批判する発言をしています。
また彼は5〜6人選手を必要としていることも明かしていて、
そちらは数週間以内に獲得選手を発表できるとしています。


立つ鳥跡を濁しまくりです。