スリル

護身用の何かが必要だとは思えません。 berlingske.dk


夜遅く家路を急いで歩く女性は、
手に家の鍵を握りしめるか、あるいは耳に携帯電話をあてて警戒しています。
Berlingskeがデンマークの女子学生847人に調査したところ、
3分の1が夜道を1人で歩くことに対して警戒感を持っていることがわかりました。


彼女たちは暴力やレイプに対する警戒を強めています。
「暴力事件がマスコミで盛んに報道されることによって、
若者は必要以上の警戒心を植え付けられています。
実際には夜間にそういった事件が特別多いわけではありませんが、
彼女たちの経験と情報がそうさせています」
社会学者は言います。


同じ調査で彼女たちの半数以上は、
夜の街で話しかけられたり怖い体験をしたと回答しています。
そして6人に1人は護身用の何かを携帯していると答えています。
「何かに対する恐怖を抱いているとしたら、人は自分自身を保護する方法を考えます。
しかしそれでも被害に遭うことを警戒します。
彼女たちが街の中で安心できる場所を整備する必要があるでしょう」
と心理学者は言います。


しかし警察は彼女たちが何かを常備することに懸念しています。
「彼女たちが抱える不安感が取り払うことの難しいものであることは理解できますが、
それでも護身用に違法な武器を所持し始めていることは危険な傾向と言えます。
唐辛子スプレーやナイフが間違った安心感を与えています」
と警察の広報担当者は言います。
「あなたの所持する武器が相手を挑発する危険性も秘めていますし、
最悪の場合にはそれが自身に使用されることもあり得るのです」
そして違法な武器の所持が発覚した場合には有罪となることを彼は警告します。


「挑発的な言動や夜遅くに街を歩くといったことを注意すべきです。
だから私は違法な武器を所持する若者に対して、
そうしたリスクを最小限に抑えるようアドバイスしています」
彼は万が一自分自身を守らなければならない状況であっても、
鍵やバックなどの合法的なもので対処するよう述べています。
「私は武器を持った人が街を歩くことを望みません」


私もそれを望みません。