Keep Under Cover

あと一歩まで来ました。


土曜日まで日本で行われたテニスWTAツアー東レパン・パシフィック・オープン・テニス。
世界ランキング2位で今大会第一シードのCaroline Wozniacki(DEN)は、
決勝で同10位のElena Dementieva(RUS)を1-6, 6-2, 6-3で下し、
今季5勝目、通算11勝目を挙げWTA歴代勝利数でも歴代10位としています。


第1セットの1ゲームからブレイクを許す苦しい展開、
その後も得意のラリーでも波に乗れずに簡単にこのセットを失います。
続く第2セットから積極的になることで流れを掴み五分に戻すと、
その後は第1シードの実力を見せつけ勝利しました。


ここ27戦で25勝とシーズン最終盤にきて好調を維持している彼女は、
次週中国で開催されるチャイナ・オープンで準々決勝進出以上の成績を残すと、
世界ランキングで自己最高の1位に登り詰めることになります。
自らの成長を日々感じているという彼女にとってそれは容易なことなのかもしれません。


審判に抗議するために某企業名が書かれたネットに近づいていった彼女。
スポンサーアピールとは考えすぎでしょうか。
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10位も凄いことです。


自転車ロードレースの世界選手権(World Cycling Championships)がオーストラリアで開催され、
ノルウェー国籍のThor Hushovd(Cervélo TestTeam)がゴール前のスプリントを制して初優勝を飾りました。
2位にはデンマーク国籍のMatti Breschel(Saxo Bank)が入り、
3位はオーストラリア国籍のAllan Davis(Astana)という最終成績になっています。


Hushovdはノルウェー国内の選手権大会をロードレースとタイムトライアル(TT)
共に2回づつ制している実力者です。
また彼はグランツールと呼ばれるVuelta a España(ブエルタ・ア・エスパーニャ)と
Tour de France(ツール・ド・フランス)のいずれでもポイント賞を獲得しています。
近年はゴール前のスプリントだけでなく登板力も向上していて、
今大会でも大小の丘を苦にせずに集団内の位置を保持し、
ゴール前の坂で一気に抜け出したことが勝利に繋がりました。


ノルウェー人初の世界王者になった彼はレース後に
「夢のようで言葉にならない」と語っています。
彼はその後フレンチレストランでこの勝利を祝ったようです。
所属するCervéloが撤退することで新チームGarmin-Transitionsへ移籍することが決まっている彼は、
今後1年間世界王者の証であるMaillot arc-en-ciel(マイヨ・アルカンシェル)を着用し
スプリントやクラシックでエースとして活躍することでしょう。


Breschelもゴール前好位置に付けていましたが僅かに届かず、
2008年の世界戦3位を上回る自己最高の2位に終わっています。
Saxo Bankとデンマーク代表で共にチームメイトのChris Anker Sørensenは、
Breschelは近い将来世界王者になると語っています。
「彼は見事な走りをして、以前の銅メダルに続く銀メダルを獲って見せました。
それが金に変わることは時間の問題になりつつあります。
私は彼以上にこの結果に満足しているし嬉しく思っています」


Breschelはクラシックレースでの高い能力は認められていましたが、
所属チームではエースを補佐するアシストの役割に留まっていました。
エースの座を求めて来季はRabobankへの移籍が決定しているだけに、
これまで以上の成績を残せるのかどうか注目されます。


1年に1回しかない世界選手権と年3回に各ステージがあるグランツール
同じ順位なら世界選のほうが価値がありそうですね。