Je chante avec toi liberte

シンボルですか。 cphpost.dk


漫画家Kurt Westergaardがthe M100 Sanssouci Media Awardを授与されました。
2005年に『Jyllands-Posten』紙に掲載されたムハンマド風刺画を通して、
言論の自由を弁護したことがその理由だとされています。
ドイツのPotsdamで開催された総会では「ヨーロッパにおける報道の自由」について議論され、
同市長によるとWestergaardは「表現と報道の自由のシンボルになった」ということです。


Westergaardは新聞に掲載された12枚の風刺画のうち、
ターバンが爆弾に模された男を描いたことで国際的に知られています。
この賞の授与は同国のテレビ局が選択したものとは対照的です。
今年Zweites Deutsches Fernsehen(ZDF,第2ドイツテレビ)は、
彼のインタビューを撮影予定でしたが防衛上の理由でキャンセルしていました。


生贄として、あるいは祭り上げられたということでしょうね。
___________________________________________________________
風刺画についての言及です。 metroxpress.dk


何者かがコペンハーゲンをテロ攻撃しようと企んでいるかもしれない。
仮にそれが『Jyllands-Posten』を標的にしたものだとしたら、
私は彼らにこう尋ねるでしょう。
「あの風刺画にその価値がありますか?」
私たちは表現の自由のために戦う必要があるのでしょうか?
確かに表現の自由は約束されていないかもしれません。
しかしそれはあのムハンマド風刺画問題によってあらゆる表現の自由が制限された、
ということを私たちは主張しておく必要があります。


私は個人的にも表現の制限を体験しています。
それはテレビシリーズ『Cellen』の制作に取りかかったときのことです。
これは4人の国際的なテロリストが1人の高齢の女性と行動するというもので、
高齢の女性はナチスから逃れるユダヤ人という設定でした。
しかしこのドラマは問題を引き起こすと懸念され、ここ2年間保留にされたままです。
テレビ局が放送を見送ったという決定に私はとても失望していますが、
9月にデンマークで発生したホテル攻撃未遂事件の起きたあとになって、
彼らの懸念を理解するようになりました。


今日では9・11にクルアーンを燃やそうと呼びかける人や
Geert Wildersや他の保守的な方々が発言する機会が多くあります。
デンマークでもPia Kjærsgaardの移民に対する過激な発言がメディアを賑わしています。
そして彼女が応援したSverigedemokraterna(スウェーデン民主党)は今回の選挙で大躍進を見せました。


しかし本当の意味での被害者は私たち穏健派なのではないでしょうか。
私たちの声を聴く人は誰もいない。
それでいながら検閲には掛けられ、極右からは絶えず攻撃を受け続けている。
私はムハンマド風刺画問題後に、
民主主義の中においてムスリムは嘲笑や風刺に我慢することを理解しなければならない、
という主張が幾度も繰り返されたことを覚えています。


例えばニューヨークの世界貿易センター跡地近くでモスクの建設計画が明らかになったとき、
表現の自由を掲げてモスクを守ろうとする人が出たなんて聞いたことありません。
建設を認めない人達はそれは9・11の被害者に対する侮辱にあたると主張します。
彼らは表現の自由という名の下でしか自らを示すことができないのでしょうか?
デンマークの保守層の人々は我々にその責任を押しつけ、それが大衆に評価されています。
しかし私はこう思わずにはいられません。
左右の過激派が主張しあう中で一体誰が何を手にしたのでしょうか?


我々を移民と置き換えると分かり易くなります。
Je chante avec toi liberte / Nana Mouskouri 1982年