Hot C

フィンランドは意外と日本から近い。


フィンランドはヨーロッパの中心からは遠く離れた位置にあるため、
長年旅行ライターのお気に入りの場所としては注目されていませんでした。
しかし、近年は外国からの関心が高まりを見せており、
今年6月にイギリスで『The Rough Guide to Finland』が発行されたように、
外国の観光雑誌にはフィンランドを特集したものがいくつも登場しています。


「2000年代当初、ライターにとってフィンランドは魅力的には映りませんでしたが、
何かが起きたことで突然「hip」な場所に変化しました」
とRough Guideの著者のひとりは話します。
彼によればその「何か」の正体は、
格安航空会社の誕生と良いバー、Chez Dominiqueのような最上級のレストランだということです。
「ヨーロッパの人がフィンランドに関心を寄せている理由としては、
この国の人々や言語に文化に東洋と西洋の神秘的な交わりを感じ、
それを体験できるからでしょう」
彼はロシアとの国境近いVirojokiでそれを体験したと言います。
宿泊していたホテルをロシアスパイと疑われて追い出されたことです。
フィンランドに関する記事を書きすぎたからか、
あるいはアクセントの強いフィンランド語を話したからでしょう」
と笑いながら言います。


アメリカ人の彼は頻繁にフィンランドを訪れていて、フィンランド語も勉強しました。
最初にこの国を訪れたのは1990年彼が16歳の時で、
最初の外国旅行でロシアへ向かう途中のヘルシンキでロマンティックな体験をしました。
「今日のフィンランドは、内向的だった当時とはまったく別な場所です。
それはヘルシンキだけでなくこの国全体が、
ライターや観光客にとって魅力的な場所に変化したということです」


「この国が観光地目的地としてマーケティングを行った結果、
以前の内向的なものから開放されたのは事実です」
Matkailun edistämiskeskus(フィンランド政府観光局)の長官は言います。
「以前は雄大な自然を満喫できるヨーロッパの端というイメージでしたが、
現在では都市でのんびり過ごすことを提案しています。
これは特に週末を観光に当てるヨーロッパの人にはとても重要なことです」


フィンランドの料理は・・・。
Hot C / Eero Koivistoinen 1972年