ゲームボーイズ

ゲームが遊びになったということでしょうか。


Multimedieforeningenが家庭用ゲーム機の調査をしたところ、
デンマークの67%の家庭がなんらかのゲーム機を保持していることがわかりました。
ゲーム業界において家族で楽しめる遊びが重視されている影響にも見えます。
「みんなで遊べるゲームは本当に巨大な市場になりました。
特にここ3年間でそれらは一般的になったといえます」
とゲームの専門家は言います。


昨年デンマークにおけるゲーム機とPCの売り上げは9億6500DKK(144億円)でしたが、
専門家は世界のゲーム市場は2012年には4000億DKK(6兆円)にまで成長するとしています。
「忙しい生活の中でも、人は誰かと楽しみを共有できる何かを求めていて、
現在家族を集めるものがゲーム機だということです」
とMultimedieforeningenの社長は述べています。


デンマークの58%の家庭では子供と一緒に親もゲームしています。
「祖母を訪ねた時にはみんなでTrivial Pursuitを楽しんでいます。
誰かがカンニングをしたり嘘をついたりして、いつも大盛り上がりです。
だからみんなそれを止めようとはしません」
と先程の専門家は言います。


その一方で子どもの遊びを研究している人物は、
家族の行動に変化を与えていることに対して懸念を示しています。
「両親がいない場合でも子どもはゲームをしています。
親としては外で遊ぶことも彼らに教えるべきです。
自然の中で学ぶものやそこでの経験はゲームでは体験できません」


家族カウンセラーもこれに同意しますが、ゲームの力も認めています。
「ゲームによって家族の関係が修復されることもあります。
また知らない誰かと同じゲームを通じてコミュニティを形成することもできます。
そして何より、いろいろな世代が同じ遊びで一喜一憂する姿を見ると、
私は拍手を送りたくなります」


それともゲームは既に遊びではなくなったのでしょうか。
ゲームボーイズ / スチャダラパー 1991年