Scarecrow

エコドライブって言葉が好きになれない。


デンマークの麦わらは現在大きな転換期を迎えていて、
近い将来、その多くはガソリンに取って代わるものとして使用される可能性があります。
「我々は車からガソリンを抜いて、わらに交換して貰う必要があります。
立ち止まっている場合ではありません」
と同国のKlima- og energiminister(気候変動・エネルギー相)は言います。


これは大量に存在する農業廃棄物から作成される新しい燃料です。
パイオ燃料の第一世代は主に食糧から生産されていましたが、
第二世代のものはわらのような廃棄物によって作り出されます。
ただ燃料を生産するコストは、まだガソリンよりも高いとされています。
しかしながらコペンハーゲン大学の教授は費用は下げられるとしています。
「いくつかの改善が進めば石油よりも安価にすることは可能で、
そのためには今、投資が必要です」
「これは車だけの話ではありません。
現在地球上にある農業廃棄物の半分を燃料へと変換できたのなら、
世界中の航空燃料のすべてをバイオ燃料へと置き換えることが出来ます」


1年前、同国のエネルギー大手企業はKalundborgに実験的な製油所を設けました。
この建設費用の一部はEUデンマークから捻出されていますが、
同企業は大量のバイオエタノールを製造するためには更に大規模の施設が必要で、
そのためには国民からの支持を得る必要があるとしてます。
そして現時点においてこの技術には補助金が必要不可欠なため、
バイオ燃料の価格は下がらないとしています。
バイオ燃料を必要とする場合、それはガソリンと価格競争にさらされることになり、
高値のバイオ燃料には補助が必要なのです」


「どうすれば第二世代のバイオ燃料の利用を促進できるのか、政府は検討しています。
ただ何を実施するのかを発表するにはまだ早い」
とエネルギー相は述べています。
Socialistisk Folkeparti(社会主義人民党)のエネルギー担当者は実際、
この技術に対して多額の補助を行うことに躊躇しています。
「我々は基本的に資金調達に熱心ではありません。
わらを利用するという計画は素晴らしいものではありますが、
バイオエタノール製造時に多くのエネルギーを消費するので、エネルギーバランスが悪い」


昨年デンマークでは農業廃棄物を原料にした燃料が140万ton生産されました。
しかし未使用な原料から生産された燃料は240万tonありました。
EUはすべてのガソリンの5.75%をバイオ燃料とすることを今年の目標に挙げています。


日本はどうしましょう。
Scarecrow / Pink Floyd 1967年