Fatな彼

本当にノルウェー人は大きいです。 newsinenglish.no


ノルウェー人はスポーツ好きで野外で活動的に動き回ることで知られていますが、
最新の統計ではそれらのイメージは過去のものへと追いやられます。
Folkehelseinstitutt(公衆衛生研究所)の調査によると、
ノルウェー人の5人に1人は肥満に苦しんでいて、人口の半分は太りすぎだという結果が出ました。


「ここ20年の間にノルウェーの成人は全体的に太り続けています」
と同研究所の博士は答えます。
「体重が軽い人または標準的な人が少なく、肥満や太りすぎの人が多くいます。
こうしたことが人口の半分は太りすぎで20%が肥満という苦慮すべき結果に表れています」


Norsk Rikskringkasting AS(NRK,ノルウェー放送協会)の報告によると、
ノルウェー人は20年前と比較して大量の肉を消費していて、
多くの砂糖、特にチョコレートを好んで食べているとしています。
またビールには及ばないもののワインの摂取量が増加したことによって、
1日あたりのカロリー摂取量は上昇しています。
そして30年前はノルウェー人にとってレストランでの食事はあまり一般的ではありませんでしたが、
今日ではあたりまえのように外食をするようになっています。


こうした状況にあっても、ノルウェーの社会は肥満を受け入れようとはしません。
ある団体の代表は、肥満は社会のタブーとされ「寛容的とはいえない」と指摘します。
肥満のノルウェー人は彼曰く「劣っていると見られ、仕事を見つけることも難しい。
そして給料も少なく、めったに最高幹部にはなれません」ということです。
そして「自らを管理できない人間が会社のためにどのような世話ができるというのか?
君が太り過ぎなのは、自分のせいだ」というような態度が見られるとしています。


太り過ぎとは容認しない21歳のある女性は、
減量しようと何かに励もうとするときに周囲からの視線に嫌がらせや一種の敗北感を味わい、
「太っていること」の生活は厳しいと説明します。
「本当に太っていることは大変です」と彼女は言います。
「それはあなたを破壊するか、もしくはあなたを強くするでしょう。
私は間違った食べ物を多く取りすぎているという自分の愚かさは理解しています。
私は誰も責めるつもりはありません。ただ誰かに生き方を教えて欲しい」


それぞれ人となりがあるし、おのおの適正は異なるでしょう。
その基準をどこに設けるのかは、やはりその人を現すものになると思います。
Fatな彼 / GO!GO!7188 2006年