Anyone For Tennis

南半球は苦手のようです。


テニスの4大大会のひとつであるAustralian open(全豪オープン)は
昨日で全日程を終えました。
北欧勢の成績をお伝えします。

  • 男子
世界ランキング:名前(国籍) 成績
40位:Jarkko Nieminen(FIN) 初戦敗退
4位:Robin Söderling(SWE) 4回戦敗退
  • 女子
世界ランキング:名前(国籍) 成績
71位:Johanna Larsson(SWE) 初戦敗退
51位:Sofia Arvidsson(SWE) 初戦敗退
1位:Caroline Wozniacki(DEN) 準決勝敗退


昨年の全豪で初戦敗退に終わったSöderlingは、
今季初戦で前哨戦に当たるBrisbane Internationalで優勝し、万全の状態で挑みました。
順調に勝ち上がって4回戦で同46位のAlexandr Dolgopolov(UKR)と対戦します。
ここまで1セットも落としていないSöderlingは難なく第1セットを奪いましたが、
その後はDolgopolovの癖のあるテニスに手こずり流れを失います。
最終的には1-6, 6-3, 6-1, 4-6, 6-2で敗れ、
今年もオーストラリアの地で早期敗退となりました。


試合を振り返って彼はこう述べています。
「太陽と試合の両方で問題を抱えていた」
「サーブに苦戦していたから、より安全な選択をしたんだ。
もちろん第1サーブが時速130kmというのは望ましいものじゃなかったし、
私の武器となるものではなかった。でも仕方ないね」
「全豪ではいつも苦戦していたし、
自分のキャリアのなかでシーズン始めに調子が良かった事なんてない。
でも今年は1勝できたし、全豪でも4回戦まで進めた。
過去と比較したらだいぶましだと思っている」


1位になって初めて4大大会に挑むWozniackiは準決勝で李娜(CHN)と対戦します。
初勝利を狙うWozniackiが序盤から優位に立ち、
第2セットでマッチポイントを迎えますが李の粘りの前に逆転を許すと、
そのまま相手の勢いに押され3-6, 7-5, 6-3で敗れました。


「1位にも関わらず4大大会勝利なし」「テニスも会見も退屈」
彼女は大会前から数多くの批判に晒されていました。
そこで彼女は積極的な姿勢を広めるために多くのことを実行しました。
大会前にコアラと撮影してみたり、
記者からの筆問を受け付けずに試合の談話を一方的に話した後で世間話をしてみたり、
カンガルーのバルーンを会見に同席させたりと、話題には事欠きませんでした。
しかし肝心のテニスの方は期待には応えられず、またしても勝利を挙げることは出来ませんでした。
テニスの解説者や記者も彼女の実力は評価していますが、
まだまだ改善すべき点があると指摘しています。
「もっとスライスを磨く必要がある。そしてあと10%は積極的に打って出るべき」
「攻撃的な武器がない。もっと試合に対する柔軟性や積極性を高めないと」
「あまりにも守備的すぎる。Rafa Nadal(ESP)のようにそこから何かを学ばなければ」



同じ質問ばかりを繰り返しているにもかかわらず、退屈と言われるのは心外でしょう。
記者側は選手に対する敬意や配慮、試合に関する知識が欠けている面もあると思います。
大衆に情報を発信する側という立場に胡座をかいている人もいるはずです。
選手も記者に対して敬意を示すべきであり、彼らの向こうに大衆が居ることを忘我してはいけません。
そして彼らが答えとして示すべきは言葉でなく、テニスの中身と結果にあるはずです。
Anyone For Tennis / Cream 1969年