Shoplifter

仮装マスクでスーパーは行かないでしょう。


金曜日の夜仮装マスクをした若者グループが、
ヘルシンキのWallininkuja地区のスーパーマーケットに集まりました。
21時にアルコールの販売が禁止されるのを前にほろ酔い気分の彼らは、
誕生日パーティーのために沢山の飲み物を購入していきます。
何事もなく、夜はまだ続く中でその店は消灯しました。


しかしこのあたりの商店では脅迫的な状況が日常の一部になっています。
一般的にそれは薬物使用者、あるいは飲酒した仲間同士が衝突したように見せかけ、
店員が仲介に入ったときに何かを盗むという手口です。
7年以上この店で働く女性は頻繁にこういった脅威に耐えています。
また彼女は身体を触られるといった経験しています。
若い女の子をひとりにさせないよう経験者とシフトを組んでいます。
少しでも怖いと感じたら、それ以降を恐怖と共に過ごすはめになります」
と冷静に彼女は言います。


22時、Töölöntori広場の側にあるスーパーに警備員が到着しました。
「ここは平和です。
問題は常に同じような人物によって引き起こされます。
大抵彼らは迷子になったと話しかけてきます。
Sturenkatu地区にあるスーパーに勤務していたときには、
毎日のように6本パックのビールが盗難されていました」
このスーパーでも、従業員をひとりにすることを避けています。
21時にビールの棚に施錠をするのは安全上の側面もあります。


こうしたやっかいなお客はキオスクでも問題になっています。
「性的な言動や暴力への脅威。
キオスクが閉じる時間を彼らは知っているのです。
そして{待ってました}と言ってポケットに入れていた銃器で脅すのです。
それ以降、仕事からの帰り道では常に携帯電話を握りしめています」
若い女性の営業担当者は言います。


フィンランド警察の発表では、ここ数年で窃盗の件数は20%増加しています。
同国最大の小売りチェーンでは、警備員がボタンを押すだけで警報が鳴るようにする、
といった安全対策のために巨額の投資を行っています。
他の店も警備員の数を増やしたり、
CCTVカメラの導入や安全対策訓練を実施したりするなど様々な対策をとっています。


その一瞬にかけるべきものはないはず。
Shoplifter / Green Day 2004年