Present

近頃はあまり聞かなくなりましたね。


買い物好きなデンマーク人はネットやスーパーから物の運搬時に多くの袋を使用しています。
包装業界紙の調査によると、
2007年から今日までデンマーク国内における合成樹脂製の買い物袋
(日本語的にはマイバック)の販売が好調で、
商店におけるビニール袋の消費量は3年で38%減少したということです。


どうしてデンマーク人はビニール袋の使用が少なくなったのか、
Syddansk大学の消費研究者はその理由を2つ挙げています。
「ひとつは、消費者はビニール袋にお金を払うことを賢いことだとは考えておらず、
そのような場面が来ても彼らはマイバックを取りに家に帰るでしょう。
もうひとつは、環境を考慮したときに、袋を保存しておくことが正しいと思ったからです」


彼の計算によると、
勤勉な消費者はビニール袋を再利用することで年間500DKK(7500円)の節約になるということです。
ただ金融危機を脱した際には、また商店の袋の売り上げは上昇すると見ています。
「これは間違った習慣であり、金融危機後も継続して継続して欲しい」


この調査では、去年のビニール袋の売り上げが110万DKK(1650万円)減少したと見ています。
特にある小売りチェーンではその傾向が顕著に表れていますが、
全体の売り上げとして見た場合には下げ止まりにあるようです。
「消費行動の変化と捉えています。
その分、タバコや他の商品を購入することで儲けは出ています」
と小売りチェーンの取締役は答えています。


その小売店が行うキャンペーンに消費者は踊らされてはいけません。
「1袋の代金で2袋、というような広告を出すことは間違っています」
と先程の研究者は言います。
別の店では、より環境に配慮した新しい袋を導入しました。
「消費者が望む、再利用可能な袋を開発しました」
と小売店の広報担当者は言います。
その袋の売り上げはまだ古いビニール袋には遠く及びません。
「消費者が環境と経済に配慮した行動をとることを期待している」
と研究者は述べています。


浸透したのか、単なる流行だったのか。
Present / BONNIE PINK 2003年