Money Don't Matter 2 Night

ちょっとあこがれではあります。


フィンランドでは2003年の法改正によって二重国籍を認めました。
現在では出産や帰化を機にそれを選択する人が増加しているようです。
2000年の地点では二重国籍者の数は1万5000人でしたが、2009年には5万人を突破しています。
「当局が把握しきれない人を含めると、その数は更に多いと考えられます」
と移民管理局に勤める人は言います。


二重国籍者の中で最大のグループはロシア国籍取得者で、その数は13000人を数えます。
ロシアはフィンランド国内に暮らす外国籍者の数でも最大で、
両者を併せると5万人を越える規模になります。
彼は二重国籍者の増加による何らかの影響は実感していないとしていますが、
国内外での外交保護の取り扱いは難しいものになると見ています。
「例えばフィンランドとイランの国籍を持っている人物がイランで実刑判決を受けた場合、
国としてはその人物を保護することは難しくなるでしょう」


Åbo Akademiの法学部教授は、
二重国籍が犯罪目的に悪用されるという事案はごく僅かだと言います。
フィンランド国籍を得るための前提条件として言語取得が必要で、
たいていの人は長くこの国に滞在しています。」
彼はまた、親権争いの際に二重国籍は有利なると誤解されていることも指摘します。
「子どもがフィンランド国籍の場合には、子はフィンランド当局の保護を受ける権利があります。
ロシアの国籍を有した場合、ロシアの法律がこの国に及ぶというわけではありません」


ヘルシンキ大学のロシア社会学教授は、
ロシアが政治的目的を持って二重国籍取得を促進していると見ています。
フィンランドが彼らの二重国籍を承認するということは、
ロシアの権利を有する彼らの世話をすることを認めたということであり、
彼らの利益になります」
2008年にロシアは自国民の保護を理由に、グルジアとの南オセチアにおける紛争を正当化しています。


ロシアでは国籍を取得する場合には以前のものを放棄する必要があります。
the Finnish Association of Russian-speaking communities(FARO)
の会長は二重国籍を正当なものだと主張しています。
「これはグローバル化のひとつです。
国境を越えての移動を容易にするものであり、
人は同時に2つの国から利益を受け取ることが出来ます。
ビジネスをするものにとって、両国のパスポートを保有することは確実にプラスです」


それはそれで面倒なんでしょうね。
Money Don't Matter 2 Night / Prince 1992年