Ohh My

皿の上を空にするのは個人的なポリシーです。


Maa- ja elintarviketalouden tutkimuskesku(MTT,フィンランド農業食料研究所)が
調査報告書FOODSPILLを発表しました。
その調査でフィンランドの家庭から排出される食品廃棄物は
価格にして年間500万EUR(5億7500万円)の価値があるということです。
一世帯毎に出されるゴミの量は年間120万〜160万kgで、一人あたりに直すと20〜30kgになります。


この調査はフィンランドに暮らす380世帯を対象に行われ、3週間の領収書を集計し調査したものです。
他にもこの調査では、
独り暮らしの女性が出す食品廃棄物の量が他と比べて多いことも判っていて、
独身男性が21kgに対して女性は30kgでした。
そして女性が買い物に出かけるほうが、無駄な食品の量も増えることも判っています。
また5人以上の世帯では一人あたりのゴミの量は少なくなる傾向が見られましたが、
人数が多いために、最終的なゴミの量は平均よりも98kg多いということです。


ヘルシンキのTöölö地区に暮らす5人家族の母親は、これを「驚くほど高い数字」と言います。
「けれど、確かに現実を表している。
私たちもそれぐらいのゴミを出しているように思う」
彼女は子どもの頃、母親が食べ物を無駄にしてはいけないと仕付けられたようです。
それだけに、どうしてこのような結果が出たのか理解できないようです。


食品廃棄物で多く排出されているものは野菜で19%、次いで自家製食品の18%、
以下乳製品(17%)、果物と果実(13%)、パンとシリアル類(13%)となっています。
食品を捨てる理由として一番多いものは腐敗した・カビが生えたで、
2番目は賞味期限・使用期限を過ぎたというものでした。
第3の理由としては単純に食べ残す傾向があるということです。
「本当によくわかる」と彼女は言います。
「私のように小さな子どもがいる家庭では、食べ残しによる食品ゴミの割合は大きくなる」
「でもパンを捨てるなんてことはしません。
新鮮なパンを冷凍庫で保存して、必要な分だけ取り出すようにしています」


すべての購入食品のうち、フィンランド家庭で無駄となる割合は5%です。
外国比較してみるとアメリカは一人あたり年間80kg、イギリスは70kg、
同じ北欧のスウェーデンは60kgと、フィンランドの数字は低いようにも見えます。
しかしこれらの数字はそれぞれ異なる調査方法で行われたため、単純には比較できません。
この計画の目的は食品の流出量を減らすことにあります。
この調査責任者によると、
消費において食品は個々で最大の環境汚染になっている、ということです。


ただ出してるゴミが少ないかと聞かれたら、少ないと答える自信はありません。
Ohh My / Drones 2008年