店の名はライフ

美食の国といえば?


映画の世界でデンマークが脚光を浴びたのは今から約10年前のこと。
現在、この国が再び世界から関心を集めているものは、それは料理です。
デンマークには世界最高のレストラン『NOMA』だけでなく、世界最高のシェフも存在します。
シェフの名はRasmus Kofoed。
各国を代表したシェフが集まりその腕を競う料理大会Bocuse d'Orにおいて、
彼はデンマーク人として初の栄冠を手にしました。
この日は子羊のロースト、ジュニパーとクランベリー添え等の料理を披露しています。


この大会の2位にはスウェーデン人のTommy Myllymaki、
3位にはノルウェー人のGunnar Hvarnesが入っています。
前回2009年大会の覇者がノルウェー人のGeir Skeieであることと『NOMA』の存在を含めると、
数年前まで料理途上国と見られていた北欧が新たな境地に到達したといえそうです。


Rasmus Kofoedを含め彼ら料理人の世界的な成功は、
この国に新たな食文化・食習慣を生む可能性を秘めています。
スーパーに陳列される食材と食品、各家庭で出される料理の質を向上され、
デンマーク料理が美食の仲間入りを果たすかもしれません。
こうした家庭料理の質の向上がまた、デンマークを含む北欧料理の躍進に繋がるのです。
現在世界からのデンマーク料理への関心は、この国がこれまで経験したことがないほどに高まっています。
美食の国という認識が世界に浸透することが出来るのか、絶好の機会にあるといえます。


単なる流行で終わらせてはいけません。
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ウナギ犬ならぬ、


香辛料メーカーSanta Mariaが昨年の販売統計を発表し、
昨年最も売れたスパイスがシナモンであることがわかりました。
「この結果には驚いています」と同社営業事務員は言います。
「これほどまでに売れる理由は見当がつきません」


あるレストランのシェフ兼共同設立者はその人気の秘密を、
東洋料理によく使用されるからと分析しています。
「ライスプディングやケーキによく使われています。
それだけではなくカレー料理にもぴったりです。
シナモンを他の個性ある香辛料と合わせるとカレーがより一層美味しく仕上がります」


また彼は2位のカレー粉についても
「これはデンマークの伝統が健在であることを示しています」と言い、
300年の歴史を持つÅl i karry(ウナギカレー?)の存在を指摘しています。
ランキングでは3位に黒コショウ、4位にコショウとなっており、
両者をひとつと考えるとシナモンを上回る売り上げになります。


スパイスでウナギのくさみを抑えるということでしょう。
店の名はライフ / 中島みゆき 1977年