時の扉

レコードなどと同じ道を歩むのでしょうか。


デンマークでは新聞が苦境に立たされています。
GallupとIndeks Danmarkが合同で新聞に関する調査を行ったところ、
平日新聞は少なくとも10%、そして大半は15〜20%読者数を減らしているという結果が出ました。
これは2009年の下半期から2010年の上半期に調査をしたものです。
『B.T』『Berlingske Tidende』『Ekstra Bladet』『Politiken』『Jyllands-Posten』
といった有料新聞はそれぞれ20%読者を減らしています。
無料新聞である『MetroXpress』は12%、『Urban』は15%、
『24timer』に至っては25%減少しています。
他にも雑誌や定期刊行物は苦戦を強いられています。


代理店に勤務する男性は、その原因はいくつかあるとしています。
「あるメディアが発展することで、既存のものから離れようとしているのでしょう。
更なる発展が継続すれば印刷メディアが読者を失っても不思議ではない」
彼は印刷メディアに取って代わるものは、電子メディア以外にはないとしています。


「もちろん携帯電話も電子メディアの一部といえます。それはテレビにもいえることです。
消費者は厳しい経済状況が続いているなかで、いくつかの選択をしているのです。
彼らの望むものとは何でしょう。
ブロードバンド、モバイルサブスクリプション、それとも新聞でしょうか?
その分野においては電子メディアは、
彼ら消費者の要求のほとんどを叶えられる最強の存在です」


「しかし、それらにはまだ改善点がいくつもあります。
それだけに新聞から読者を完全に奪ったとは言い切れません。
もし開発に手間取り時間を浪費したり、あるいは印刷メディアが十分な発展を遂げたりしたら、
そのときには再び朝刊受けに新聞が舞い戻ることでしょう」


それとも起死回生のなにかが生まれるのでしょうか。
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写真です。


デンマークの新聞社による報道写真大賞が発表されました。
こちらからご覧ください。
(一部に性表現が含まれています。同意の上で進みください)


白黒が多いのはどうして。
時の扉 / WANDS 1993年