We Represent

映画のお話です。 verigesradio.se


今年の1月からスウェーデンではそれまでの映画国家検閲機関を閉じ、
その役割はMedierådetへと移譲しています。
これまで検閲機関はすべての映画の試写会を開き、
公共の場での上映をするための承認を行っていました。


スウェーデンで映画に編集が加えられたのは
1995年のMartin Scorsese監督作品の『Casino』で、
劇中の過激な暴力描写が不適当と判断されたことにあります。
しかしこれは〈公共の場〉という定義に映画館が加えられた唯一の問題、
と文化省(Kulturdepartementet)のメディア責任者は言います。
「今日の映画のうち映画館で見られているのは2%に過ぎない」


現在では検閲機関が上映会や承認をしていないものでも、
ビデオ店で販売されたりテレビで放映されたりするようになりました。
そしてオンライン上で映画を楽しむ人を含めると、
暴力描写から人々を守る権限を行使することが難しく、そして不可能になっています。


こうした影響は一般的な映画には何ら影響を与えていません。
代わりに、映画の上映許可を得るための事前承認や支払いが無くなることで、
映画業界の人は手続きが容易になると見られています。
スウェーデン国内で上映される映画は、
7歳未満あるいは11歳未満の鑑賞を許可するためにはまだ承認が必要とされています。


Medierådetへと生まれ変わったことで、
メディアが若者にどのような影響を与えているのかを専門的に分析できると彼女は言います。
「若者と接触する機会が多い他の協会と一緒になって学校に働きかけることが出来るでしょう」
「ネットを楽しむ彼らにはメディアリテラシーと呼ばれる知識を持つ必要があります」


音楽は如何に。
We Represent / Voodoo Glow Skulls 2004年