Ma région

ハードルが高いような気がします。


UNICEFはこどもの食生活に関する調査結果を発表しました。
そこではフィンランドはヨーロッパ諸国のなかでハンガリーに次いで不均等な食事をしている、
ということが判明しました。
フィンランドではすべての生徒に学校給食が提供されているにも関わらずです。
「確かに、矛盾しているといえます」
とJyväskylä大学の保険学教授は言います。
「しかし、学校給食が提供されるのは平日のみです」


フィンランドの小学生は他のヨーロッパ諸国の子どもと比較した場合、
野菜や果物の1日における摂取量が少ないという結果が出ています。
EUが推奨する1日当たり15種類の野菜や果物を毎日摂る子どもの割合は僅か14%です。
政府が設ける果物や野菜の推奨摂取量は最低500グラムです。
教授によれば、国民はお金に余裕がないときに果物や野菜を買い減らしているようです。
ただフィンランドの清涼飲料やスナック食品の消費量は、
他国と比較しても低い数字を示しています。
「果物と野菜の摂取が少ない理由のひとつに、それらが高価であることが挙げられます」
「すべての健康食品の価格を値下げすることが健康的な食事に効果を出すでしょう」


Väinöに暮らす一家では毎日果物を摂取しています。
「軽食としてリンゴや梨、オレンジを食べます」と母親は言います。
2歳になる息子はバナナを好物としていますが、
8歳の娘に新鮮な野菜や果物を食べさせることには苦労しているようです。
母子家庭であるこの家族は、児童手当を受けてはいますが十分な額とはいえません。
それでも彼女は食品に関しては妥協はしないようです。


仮に野菜や果物が安くなったとしたら、今以上に購入しますか?
「おそらく。でも私は自分の母親がそうであったように、
どうにかやりくりして生活するのが得意なんです」
彼女は健康的な食習慣に関する意識も母親から受け継いだといいます。
「母親はほとんどを手料理していました。
私はそれほど料理が出来ないので、スーパーでミートボールを購入しています。
サラダを添えてね」


今日の食事。
小麦・オレンジ・トマト・オリーブ・にんにく
生姜・じゃがいも・にんじん・米・たまねぎ・パイナップル。 計11種。
Ma région / Kamelancien 2008年