Novacane

外から人を呼び込むのは大変なことです。


スウェーデンの大学は長年学費が無料でした。
しかし昨年非EU圏の学生から授業料を徴収する制度が施行された結果、
国内の大学の多くでは留学生が大幅に減るという現象が起きています。
Uppsala大学の入学事務局の責任者は言います。
「外国からの入学志願者数は前年比で45%減り、入学者は50%減りました」
Högskoleverket(VHS,スウェーデン高等教育庁)の統計によると、
スウェーデンの大学へと入学した外国留学生の数は前年の2/3に止まっています。


これを新制度を導入した結果だと話す同大学の関係者は、
より多くの留学生を惹きつけるための長期的な計画に取り組んでいることを明かします。
「以前は学生が多く来たので志願者の中から私たちが選択するだけで良かった。
今は大学側が何かしなければなりません」
2011年の秋学期スウェーデンの大学費用は、
学校や学部によって異なりますが100000SEK〜230000SEK(127万〜292万円)となっています。
更なる留学生の減少が心配されますが彼は長期的な影響は少ないと見ています。
「Uppsala大学は世界の大学top100内にランクされているし、
世界中の学生を惹きつけるだけの魅力があるものだと考えています」


同大学の国際事務局の職員は、
新制度をきっかけに交換留学制度を利用してEU外からやってくる学生数が増加したことを明かします。
交換留学制度を利用すると授業料徴収対象外となっています。
「アジアやトルコで関心が高まっていること確認できます」


VHSの関係者は、
このまま留学生の減少が続けば高等教育においても授業料の徴収はありうると見ています。
ただ彼は軽薄な出願者が大幅に減ったことも指摘します。
「2010年と今年のものを比較した場合、
制度が適用されて以降入学資格に届かない学生の応募件数が大幅に減っています」


それも外国語となるとなおさらです。

Novacane / Frank Ocean 2011年