The Continental

ピーコ並みの辛口です。 kjendis.no


8月8日から14日にかけてノルウェーの首都オスロではOslo Fashion Week(OFW)が開催されました。
2004年2月に初開催されて以降同国最大のファッションイベントに成長し、
昨年のイベントでは世界初となる毛皮の使用禁止を発表し話題にもなりました。
ただファッション産業の規模やその世界における影響力を考えると、
世界的ブランドを抱える隣国スウェーデンデンマークと比較すると地味な印象です。
そんな現状を象徴するような出来事として、
有名雑誌のノルウェー版編集長達が揃ってOFWのオープニングイベントを欠席する事態が起きました。
「言われているように私は出席をしませんでした。
欠席者が他にも沢山いたことは非常に残念です。
参加しなかった人達にとってOFWは優先順位が高くないということを現しているように思う」
と欠席したある雑誌の編集長は言います。


彼女の意見として、OFWはファッションイベントとして盛り上がりに欠けているようです。
「ファッションやデザイナー、モデルに注目すべき点はありません。
関心はグラビアモデルに向けられています」。
そしてOFWがノルウェーのファッション関係者にとって重要な場でないことも指摘します。
この問題はOFWにとって深刻なものであり、
今年のイベントに参加した主要ブランドは僅か9つでした。
「これは少なすぎます。
ノルウェーのデザイナーにとってOFWが主要な舞台ではないことは明らかです。
例えばコペンハーゲン(CFW)に参加したときには国際的なファッションプレスを相手に出来ますが、
ノルウェーではそれが出来ません」。


主催者は良い構想を抱えているけれど、そこに登場するものの質が悪いと彼女は見ています。
「その時期を通してのコレクションが示されるべきですが中途半端です。
モードを分析できる人物と商業パートナーが欠けているように思う」
「製作に携わる人達は本当に良くやっていると思うし、
この国のファッションが盛り上がりに欠けるのはOFWの責任でもありません。
ノルウェーには強い影響力を持つ人と優秀なデザイナーがいないのです」。
「いくつかの例外はありますが、全体のレベルが低いのです。
この国には舞台もなければ、ファッション産業もないも同然です」。


CFWは北欧最大のファッションイベントとして5万人近い動員を記録しますが、
OFWはまだ始まったばかりです。
彼女はデンマークスウェーデンが成功した背景には、
それぞれが独自のデザインを持っている点にあるとしています。
「彼らは国際的に見てもそれぞれ特徴的なブランドを有しています。
ただノルウェーにはそれがまだない。
そのためにももっと改善していく必要があります」。


Kristian Aadnevikが例外でしょうか。

The Continental / Maureen McGovern 1976年