A la vuelta de la esquina

Angliruは凄まじい。


自転車ロードレースのグランツールVuelta a España(HIS)「ブエルタ・ア・エスパーニャ」は、
8月20日から全21ステージ(区)の日程を9月11日に終え閉幕しました。
デンマークに拠点を構えるSaxo Bank-SunGard(SS)所属選手では、

  • Chris Anker Sørensen(DEN) 総合12位(1位から7分04秒遅れ)
  • Juan José Haedo(ARG) 第16区優勝

そして北欧出身選手としては、

  • Jakob Fuglsang(DEN) 第1区チーム優勝 第1区総合首位 Leopard-Trek所属

という成績を残しています。


FuglsangはTTT(チームタイムトライアル)を先頭でゴールしたことで総合首位を経験、
その後はボーナスタイム等の関係で徐々に順位は落とすも上位で山岳ステージを迎えます。
これまでのアシストから役割を変えてどこまで通用するか注目されたものの、
他の有力選手の攻撃を前に防戦一方と沈黙、結局5分50秒差の11位で終えています。
当初は来年のGiro d'Italia(HIS)「ジロ・デ・イタリア」でエースを張る予定でしたが、
チームが合併したことでこの話はご破算になる気配があります。
兎にも角にも、勝つために、
そしてエースになるためには攻撃に出られるだけの武器を身につける必要があるでしょう。


Astana所属のFredrik Kessiakoff(SWE)は長年マウンテンバイク界で活躍していた選手で、
2009年29歳の時に転向したロード界ではまだまだ無名な存在でした。
ところが今大会序盤の山岳ステージやTTを上手くこなすと
第12区終了地点で首位に9秒差の総合3位にまで登り詰めます。
予想外の躍進にその後の期待が高まりましたが、
腸炎と本格的な山岳コースの始まりが重なり大きく後退、
結局51分28秒差の34位でブエルタを終えました。


HaedoはSS唯一のスプリンターとして参加しましたが、
アシストを付けられないチーム事情もあり苦戦していました。
迎えた第16区でも彼はいつものように単騎で他チーム有力選手の後方に位置取り機会を待ちます。
4番手で迎えたスプリント前のロータリーで前3選手がコースを間違えて失速すると、
その隙をついて加速をしたHaedoは後続を大きく突き放し勝利を挙げます。
スプリントらしからぬ余裕のゴールではアルゼンチン人初、
そして当然自身初となるグランツール勝利の喜びを爆発させていました。


最低限の目標である区間優勝を遂げた翌日、SSに待っていたのはまたもや残念なニュースでした。
Alberto Contador(ESP)に次ぐ存在であるRichie Porte(AUS)の移籍が発表されました。
昨季のスポンサー撤退騒動、それによるクーデターによって主力選手の大半を失ったSSは、
今季UCI World Tourで思うように勝利数を挙げられずにいます。
チームはスポンサーの不安が無い来季に向けて強化するべく移籍市場に乗り出しましたが、
これまで獲得できたのは新人と出戻りのベテランのふたりのみで、有力選手からの返事はNoばかり。
そしてPorteを失うことに。
めげずにブエルタで名を上げた選手と接触しているようですが、
Contadorはドーピング疑惑が残るだけに来季の布陣に不安が過ぎります。


求ム。登坂力・独走力ノアルカタ。低賃金デモカマワナイカタ。

A la vuelta de la esquina / Alex Jorge Y Lena 2010年