TVのシンガー

妻・夫、女・男、


女性が以前よりも稼げるようになったことは私生活でもある変化をもたらしています。
間組織がDanmarks Statistik(統計局)の協力を得て行った調査では、
デンマークの50歳以上の夫婦は子どもが居る・居ないに関係なく、
ひとつ屋根の下で住むことよりも別々に暮らす傾向にあることが明らかになりました。
その理由のひとつに女性の経済状況が良いことを研究者は挙げています。
「現代では女性は仕事と自身の生活を充実させたいと考えていて、
経済的理由から同居をしていた以前とは異なり、
2つの住居を持つ余裕が彼女たちにはあります」。


この調査では50歳以上の独り暮らしをしている人の18%が、
同棲はしていないけれどパートナーが居ることがわかっています。
各々が家を持つ理由のひとつには、
ある日突然パートナーから別れを告げられても住む場所を確保しておく意味合いもあるようです。
「それらの年齢の人がで他人との関係がこじれることは間々あることで、
その人と同居していることはもしもの時の不安要素が増します。
ですからそのために家を確保しています。
一般的には子どもと同居していない人達がこういった選択をしています」。


別のコンサルタントは経済的な理由以外に、
年を重ねてもそして子どもが居ても居なくても、恋人同士であるふたりがいて、
別々に暮らすことは義務的な愛から開放される手段であるとしています。
「毎日顔を合わせないことで恋心を保つことができます。
多くの結婚生活はボロボロになった靴下で興奮を失います。
そのため子どもが巣立ったときに、
以前と同じような感覚を味わうために別々に暮らすことは良い考えだといえます」。


かたちはそれぞれ。
TVのシンガー / Yellow Monkey 1997年