Bohemian Rhapsody  

断絶 nettavisen.no


ノルウェー連続テロ事件の犯人は、
これからBærumにある留置所と刑務所で過ごすことなるでしょう。
現在の彼は厳格な管理下に置かれており外界との接触は許可されず、
テレビを見ることもラジオを聴くことも、そして新聞を読むことも出来ません。
「これらは裁判所の判断によるものです。
こうした隔離は彼が独房に留置されていることを意味します。
他の被告が活動している時間でも、
彼は監視下に置かれたままで共同体に入ることは許可されていません」
と同刑務所所長は話します。
「隔離処置が解除されたあとは家族と連絡を取ることやテレビを見ることが可能になります」。
容疑者が完全に隔離されている理由は、
他に共犯者が居た場合にその人物との接触を断つ狙いがあります。
この嫌疑が晴れるまでこうした処置が継続されます。


被告は逮捕されてから
ネット上に公開したマニフェストを編集するためにパソコンの利用を要求していますが、
許可は下りていません。
その代わりとして警察は紙とペンを容疑者へと渡し、彼はそれで自らの演説を記述しています。
「何を書いているのか判らないので容疑者に尋ねたら、彼は不機嫌な素振りを見せました。
下らないものだよ、と彼は答えました」と容疑者の担当弁護士は言います。


さて彼が過ごしている独房とはどんなところでしょうか?
所長はこう説明します。
「刑務所のなかにある独房の広さは8平方mでシンク・トイレ・ベット・本棚、
机と椅子という最小限の装備で構成されています」。
窓も付いていますがそこからは何も見えないということです。
就寝・起床時間や食事はどうでしょうか?
「規則は存在しますが、それは絶対的なものではありません。
つまり1日のうちに数回の尋問が行われますし、そして弁護士との面会も必要になります。
また他の被告と変わりない活動が許可される可能性もあります。
ですので生活をする上でのリズムは最低限必要ですが、
それは固定されずに絶えず変化を続けているため、何時に何をするかは決められていません」。


ノルウェーで最も嫌われている男を監視するという特殊な仕事について、
看守はそれを誇りに思っていると所長は言います。
「彼らは容疑者と行動を共にしては自らの仕事を遂行しています。
彼らは本当によくやっています。彼らは自分の仕事を誇りに感じています」。
「これによって私たちのプロ意識が試されているのは明らかです。
容疑者は最も重い罪である大量殺人の容疑で起訴されています。
そんな彼と一緒に行動を取ることに気を配ることは当然なことです」。


怪物ではなく人です。

Bohemian Rhapsody / Queen 1975年