新宿のうた

苦行。


Helsingin seudun liikenne(ヘルシンキ地域交通局)
が首都圏の通勤輸送に関する調査を行いました。
その結果スピードやアクセスが容易などの理由で
電車に満足していると答えた人の割合は僅か17%でした。
ここ数年間、特に冬季の雪による遅延運行は
VR-Yhtymä Oy(VR,フィンランド鉄道会社)の頭痛の種になっています。
雪は電車だけでなく道路にも深刻な影響をもたらしています。
しかしながら、季節が変わった夏でさえ時刻表通りの運行が行われないことに、
満員電車に揺られた乗客達の我慢の限界はとうに超えているようです。


一時的ではありますが、
夏に行った調査で電車に満足と答えた人が8%という結果が出ているため、
17%という数字はまだ良い方にも映ります。
ただ地下鉄:95%、トラム:84%、バス:79%とそれぞれが高い支持を受けているだけに、
かなり寂しい数字ともいえます。


VRの広報担当者はこの状況に困惑気味です。
「我々が懸念していたとおりの結果になっています。
より快適な運行が為されるよう改善していかなければなりません」。
鉄道操車場の拡張や新規格の車両を導入することで改善が見込めるようです。
「古い型であるSM1とSM2車両はもはや厳しい冬には対応できません。
よって我々としては運行の中止をしたいと考えていますが、
その決定権はPääkaupunkiseudun Junakalusto Oyが持っています」。
VRグループの社長はこの冬には時刻表通りの運行を行えると約束しています。


袋の鼠。
新宿のうた / 白井ヴィンセント 2007年