お料理行進曲

合成はなにも映画の世界だけの話ではありません。


EUは今年の2月に合成肉(または成型肉)の販売を認めましたが、
その承認を取り消そうという動きが活発化しています。
前回の投票ではスウェーデンは賛成票を投じていますが、
「化粧した肉なんて要らない」とSveriges Konsumenter(消費者協会)が意見したように、
同国内では非難の声が多く挙がっています。


「驚いています。
再度この件についてEU委員会で話し合われる機会があることは良いことです。
消費者が騙されることは避けられるでしょう」とある人は言います。


合成肉は異なった肉を合わせて作られる肉、
(豚肉の脂と牛肉の赤身を合わせる等)のことで、
この合成には通常、トロンビンという酵素が使用されています。
合成肉に反対の立場をとる人はトロンビンが細菌増殖の危険性を高めるとしています。
そして外観的には一般の肉と変わらないために、
消費者が騙されてしまうことも懸念されています。


早ければ5月にも再び合成肉について承認するか否かの投票が行われます。
現在販売が承認されている合成肉ですが、
反対する国が多いためなのか実際にスーパーで目にする機会はありません。


日本では焼き肉で食中毒になる若者が増えているようですが、
何か関連しているのでしょうか。
____________________________________________________
お米を研いでますか?デンマークの家庭科の話題です。


ジャガイモの皮の剥き方がわからない子や、洗濯の仕方がわからない子もいます。
学校で家庭科を専門的に教えることは、
生徒の健康や衛生、環境意識といったものを育てるのに必要ですが、
実際には公立学校の半分で教育庁が勧める授業数よりも少ないようです。


「原材料と関係ない誤解を招くような広告ラベルや、
調理時の細菌との関係を生徒は知る必要があります。
彼らが賢い消費者として、またより健康的な生活を送れるよう授業を行いたいが、
時間が限られているなかでは難しいことです。」と家庭科の専門家は言います。


大学の教授も「自分自身で健康的な料理を作れるよう教えることはとても重要。
アメリカのように1/3の家庭で料理が作られずキッチンなしのアパートに住む、
という最悪なことになるかもしれない。」
と話します。


現在デンマークにおける家庭科の授業は、
4年生から7年生まで間に1回から複数回の選択が出来ます。
しかし音楽や体育の授業とは異なり時間数の固定がされておらず、
学校では木工の授業などと合わしての編成となっています。


家庭科の調理実習でなにを作ったか思い出してみると、
小中高でカレーを作ったような覚えがあります。(あとミートソーススパも)
もっと選択肢を増やしてくれたなら・・。