明日あたりはきっと春

技術は先へ行く、人はどこへ行く。 24.dk


例えばあなたが口にする牛乳やハンバーガー、
アイスクリームやチーズがクローン牛のものだとしたらどうしますか?
おそらく多くの人は食べることを躊躇うかもしれませんが、
実際には消費者を守るための規則は曖昧なものとなっています。
クローン動物と食物連鎖の調査に長年関わっているEuropa-Parlamentet(欧州議会)
デンマーク代表者は次のように述べています。
「我々は食糧を得るという目的において、
動物のDNAやそれらの肥料となる原料のDNAを操作することに反対です」
議会では多数派であるこの意見もEU-Kommissionen(欧州理事会)となると立場が逆転します。


牛や馬に豚、山羊等の動物を別の動物の体細胞から作成するクローンの研究は、
アメリカでは商業的にも進んでいます。
しかしイギリスでクローン牛の子孫の肉や牛乳を無許可で販売した農家が話題になったように、
ヨーロッパではまだクローンやその技術に対する懐疑の目は強いままです。


デンマークではクローン動物の子孫から作った食品の販売することは自由です。
「どういった種類のものが輸入されているかの記録はありません」
とFødevarestyrelsen(食品管理局)の職員は言います。
大規模農場を運営する男性は、
クローン牛から精液を採取してそこから成長した牛の精液を売ることは、
この国の利益になると語ります。
「昔からそのような事は動物の繁殖のために行われていたわけで、
私は消費者が購入を控えるなんてことは信じません」


その一方でデンマークではクローン動物の肉に関する輸入と販売は禁止されています。
ただアメリカからそれを輸入してスーパーに並べられていたとしても、
消費者の変わりに我々が検査することは不可能だと食品管理局の職員は言います。
「我々はクローンを必要としていないし、選択肢にもありません」
大手乳製品企業のArlaの広報担当者はこう述べつつ、
この国の畜産産業がどのような状況にあるのか当局は識別すべきと付け加えます。
欧州委員会では現在、クローン食品に関する報告書の準備をしています。


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